どんな対戦ゲームでもそうであるが、相手の動きに合わせた対応をしていかなければ、まともな対戦はできない。
ぷよぷよ対戦でもこれは例外ではなく、自分のフィールドだけを見ていたのではダメで、相手のフィールドも見て、正しい対応をしていくことが大切である。
相手のフィールドを見て相手の状況をつかめれば、相手に効果的な攻撃をしたり相手の不意の攻撃を未然に防いだりすることができるようになり、より安定した試合が可能になる。
ということで、ここではこの相手を見る技術(「凝視」と呼ばれている)に関して、どのタイミングでどの部分を見るか、そしてどのようにして凝視に慣れるかついて紹介していく。
凝視には易しいものから難しいものまであるので、易しいものから順に説明していくこととする。
自分が連鎖している間は一切の操作をする必要がない。
なので、連鎖中は凝視に専念することができる。
一番易しい凝視で、意識さえすればすぐにできるようになるはずである。
中には自分の連鎖中に自分の連鎖が消えていくのを見ている人もいるかもしれないが、対戦ではそんな暇はない。
基本的に自分の連鎖の消え方は分かっているはずだし、暴発等があり得るにしてもそれは少し確認する程度で十分である。
大連鎖を打ったときだと相手を見てもあまり意味がないことも多いが、小連鎖を打ったときの凝視はとても効果的である。
相手が小連鎖を受けるのか、それとも大連鎖を打ってくるのか、小連鎖で相殺してくるのかなど、どういった対応をしてくるのかをしっかり確認して、連鎖終了後の組みに備えよう。
相手がぷよを消したときは、必ずどのように消えるのか確認する必要がある。
単にごみぷよを消しただけか、小連鎖なのか、大連鎖なのかなど、確認しないことにはこちらの行動が決まらない。
小連鎖ならば、すぐに連鎖を発動できる形にしなければいけないし、大連鎖ならば連鎖を伸ばさなくてはならない。
ということで、相手がぷよを消したときは、必然的に相手を見ることになる。
相手がぷよを消した瞬間に、自分のぷよの操作をしながら相手を見るのはそれほど簡単なことではないが、操作を止めて(落下を遅くして)見るという程度なら誰でもできるだろう。
また、ぷよを消した瞬間は連鎖の音(声)もするので、対戦をある程度こなせば自然にこのタイミングの凝視はできるようになる。
ただし、最速で連鎖を伸ばしながら相手の連鎖の繋がり方を見るということが要求されることもあり(催促後の伸ばし)、その場合はかなり難易度が上がる。
連鎖を打つ前(連鎖の発動色が来たとき)には、その攻撃で有利になる見込みがあるかどうか確認しなくてはならない。
もし、その攻撃で逆に不利になる可能性が高い場合は、連鎖発動をやめて別の手を考えるべきである。
特に潰しは、相手が連鎖を打てないときを狙って攻撃するものなので、相手に隙がないときに打っても負けるだけである。
潰しでなくても、中途半端な連鎖を相手も見ずに打ったのでは、後発優勢の法則によって負けてしまう。
潰す場合は、相手が連鎖を打てないことを確認する必要があり、中連鎖や大連鎖を打つ場合は、相手が自分の連鎖以上に連鎖を伸ばせる可能性が低いことを確認する必要がある。
この確認を怠って無謀な(高確率で不利になる)連鎖を仕掛けることは博打連鎖などと呼ばれ、対戦相手からあまり良く思われない(博打連鎖ばかり繰り返しているとまじめに対戦する気がないと思われてしまう)。
適当に連鎖を伸ばせるところまで伸ばして連鎖発動といったことを繰り返していてはダメである。
これも操作しながら相手を見るのが無理そうなら、落下を遅くして相手を見れば良いだろう。
できるだけ潰しで勝つということを意識していれば、自然にできるようになってくる。
逆に、潰しをせず、いつも大連鎖勝負しかしない人は、このタイミングの凝視が上達しにくい。
相手におじゃまぷよが降った後も凝視の重要なタイミングである。
相手におじゃまぷよが降ったことによって、連鎖発動点が深く埋まったり連鎖が止まるようになったりするようならば、すぐに追撃態勢に入らなくてはいけない。
一方、おじゃまぷよが降っても発動点が露出しているようなら、追撃はせず、連鎖を再び伸ばしていくことになる。
このタイミングの凝視がしっかりできるかどうかで勝率は全然変わってくるのでしっかりできるようにしておきたい。
追撃すれば勝てるのに、意味もなく連鎖を伸ばしていたのでは連鎖を掘り起こされて負けてしまう。
やはりこれも小連鎖で潰して勝つという意識があれば、自然とできるようになる。
自分の組みに隙ができるときは、相手に速い攻撃(潰し)がないか確認が必要になる。
相手が潰しを持っているようなら、その部分の組みを後回しにした方が良い。
この凝視を怠ると、隙ができた瞬間に相手の潰しが飛んでくるというケースが多くなる。
隙の意識があれば、相手を見られるようになるので、常に隙を意識した組みを心掛けよう。
そもそも隙ができないように組むのが一番良いが・・・。
相手の操作しているぷよが怪しい動き(落下が遅かったり、左右に往復していたり、ぐるぐる回転していたり)をしているときは注意して相手を見たほうが良い。
この時相手は、置き間違えやおじゃまぷよの落下のために迷っているか、潰しのタイミングを計っているかということが多い。
相手の組みが遅いからラッキーだと思って、ひたすら自分の組みばかりを優先していると、勝つチャンスを逃したり、狙われて潰されたりする。
よっぽど自分のフィールドだけに集中していない限りは相手の不審な動きには気付くと思うので、少し注意していればできるようになるだろう。
相手が人間である以上、迷うこともあるし、じっくりこちらを見てくることもあるというのを忘れないようにしよう。
序盤で4連鎖くらいまで組んだとき(10手目前後)に相手を見ることで、速攻判断や相手の作戦の把握ができるようになる。
もし序盤で相手の連鎖がまとまっていないようなら速攻を仕掛けて優位に立つことができる。
また、10手目くらいになると相手の作戦が大体分かる。
階段連鎖か、不定形連鎖か、ダム積みかなど、相手の作戦が分かれば相手の弱点を突いた攻めをしやすくなる。
さらに、連鎖の方向もこの辺りで決まるので、それをこの段階で知っておけば、相手が連鎖を打ってきたときに大連鎖か小連鎖か判断しやすい。
できることなら4連鎖を組んだ瞬間と言わず、序盤はずっと相手を見ていたほうが良いのだが、慣れていないと途中で意識が飛んでしまうことも多い(笑)。
序盤は大体ぷよの置く場所が決まっていると思うので、できる限り相手のフィールドに注意するようにしよう。
速攻を仕掛けようという心構えがあれば、それなりにできるようになるだろう。
このくらいのレベルの凝視になると、だんだん忘れがちになってくる。
難易度の高い凝視であるが、これができると相手の攻撃対して事前に備えておくことが可能になる。
これまでの凝視のタイミングは、何らかの判断が要求される場面だったので、特定の意識があれば自然にできる。
しかし、そのような自分の組みに合わせたペースで凝視していたのでは、とても対応が間に合わないということもある。
例えば、少し相手を見ていない間に大連鎖の一部を小連鎖に切り換えて催促されたりすると、打つ手がなくなってしまう。
ということで、特定のタイミング以外でも可能な限り相手のフィールドを見ておいたほうが良い。
回転を必要としないとき、横移動を必要としないとき、千切りによって操作の必要がないときなど、僅かな時間を利用して相手を見るようにする。
ただ、この場合はさすがに落下を遅くするわけにはいかないし、組みに集中していると対戦中は忘れがちにもなる。
このような凝視ができるようになるためには、凝視力アップを意識して相当な練習を積まなくてはならない。
中級レベルまでの対戦ならばここまでできる必要はないと思われる(上級者同士の対戦になれば必須)。
常に相手を見ることができれば、相手の連鎖の繋がり方や小連鎖の派生など、様々な変化を事前に知っておくことができる。
そして、相手がどのような意図で連鎖を組んでいて、今後どのような行動を取ってくるかまで予想できるだろう。
とはいっても、これは非常に難しく、一部の限られた人にしかできないようである(当然筆者もできない)。
基本的にできなくても問題ないが、トッププレイヤーを目指すなら練習しておいた方が良いだろう。
潰しを打つときに一番に注目すべきところである。
連鎖全体を見なくても発動点だけみれば潰し発動の判断は可能である。
潰しを打つ前にしても、おじゃまぷよを降らせた後にしても一番に見るべき場所がここである。
もし、相手の連鎖発動点が分かりにくい場合は、少し範囲を広げて見ていくしかない。
偽の発動点に騙されないように注意しよう。
とりあえず、発動点を見て連鎖をすぐに打てるかどうかだけでも確認できれば、潰しの成功率が上がり、勝率もそれに応じて高くなる。
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相手の連鎖発動点を見るときの視野。 |
相手がどういった連鎖を組んでいるかを知ることも大切である。
連鎖の形、無駄なスペースの量、色ぷよの量、折り返しの位置、3列目の高さ、不安定な部分など、全体的な像を掴んでおくと良い。
全体の構造が分かっていれば、他に何か(連鎖発動点など)を見るときも判断が容易になるし、有効な戦略を立てて攻め方を変化させていくこともできる。
これだけで何かが急に有利になるわけではないが、自分の組みの方向性を決めていく上でかなり役に立つ。
漠然と全体像を見ることはさほど難しいことではないと思うので、他を見るついでに見ておきたいところである。
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相手の連鎖の形を見るときの視野。 |
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相手の無駄なスペースを見るときの視野。 |
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相手の色ぷよの量を見るときの視野。 |
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相手の折り返し位置を見るときの視野。 |
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3列目の高さを見るときの視野。 |
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相手の組みの不安定性を見るときの視野。 |
これは主に相手が連鎖を発動してきたときに見るべきポイントになる。
どこまで連鎖が繋がっていくのかを知ることで、潰しか大連鎖か(暴発等の)中連鎖なのかを見極める。
これは相手が簡単な連鎖(カギ連鎖、階段連鎖を基本とした連鎖)を組んでいるときは、ほとんど苦労することはなく、連鎖を発動した瞬間に見ただけでおよその見当はつく。
不定形の連鎖でも、典型的な形の不定形(準不定形)の連鎖くらいならすぐに連鎖の繋がり方は分かるだろう。
ただし、分かりやすい連鎖の場合でも、暴発やぷよの置き忘れで連鎖が止まることもあるので、可能な限り、消えていくときにもう一度確認したほうが良い。
問題なのは、かなり崩れた完全不定形の連鎖(連鎖尾を含む)の時で、これは相手の組みの段階から連鎖がどう繋がっていくのか見ておかないと対応は難しい。
連鎖し始めてから見たのではおよその見当もつけづらいため、連鎖を伸ばすべきかすぐ連鎖を発動すべきか判断に迷うことになる。
まあとりあえずは、相手の連鎖発動時に連鎖の繋がり方を良く見て、さらに途中で時々(自分の連鎖を発動できるタイミングで)確認していくといった感じで良いだろう。
できれば組みの段階から相手の連鎖の繋がり方を見られると良いが、これはかなり高レベルの凝視技術になる。。
連鎖の繋がり方を見ることは特に催促後の伸ばしの際に必須になるので、必ずこの段階でできるようにならなくてはならない。
ぷよの落下を少し遅くしても構わないので、とにかく相手が消してきたら相手の連鎖の繋がり方を見るように癖をつけよう。
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連鎖の繋がり方を見るときの視野。 |
折り返し部分はいろいろな変化が起こりやすく、連鎖全体の中でも重要な場所になるため、できる限り見た方が良い。
以前にも少し紹介したように、折り返し部分は小連鎖を派生しやすい場所であり、隙のできやすい場所でもある。
例えば、おじゃまぷよが降らせたときは折り返し部分を見ることで、連鎖が途切れて繋げられなくなるかどうか判断できる。
他にも見たり考えたりしなければならないことが色々あるので、ここまで気を回すのは大変かもしれないが、連鎖中など余裕のあるときに見ておこう。
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相手の折り返し構造を見るときの視野。 |
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これも折り返し構造を見るときの視野。 |
3つ繋がったぷよは、あと一つぷよを置けば消えるので重要な部分である。
相手が難解な組みをしているときも、3つ繋がったぷよを見ることでおよその連鎖発動点を推測することができる。
また、相手の連鎖は一つとは限らず、いろいろなところから小連鎖が出てくる可能性がある。
対戦では、こういった小連鎖を全て把握しておき、事前に対策を立てておくのが理想である。
実際には、発生し得る小連鎖全てを完全に見切るのは難しいが(すぐに発生したり消滅したりするため)、3つ繋がったぷよを見ておくことで、小連鎖が発生しやすい場所を特定することができる。
後はその周囲の構造や組みの変化を見ていけば、小連鎖が来るかどうか予想ができる。
しかし、これはある程度頻繁に相手を見ていなければ意味のないことであるし、ここまで気を配るのは相当難しい。
この小連鎖の把握に関しては、中級レベルでは少しできる程度でも十分だろう(この段階ではできなくても良い)。
小連鎖への対応は、相手を見なくても、常に小連鎖を相殺できるような小連鎖を保有しておくことで大体はどうにかなる(大型の小連鎖に対しては大連鎖発動で対応)。
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相手の小連鎖を見切るときの視野。 |
相手のNEXT、NEXT2ぷよまで見ておけば、より安定した攻めが可能になる。
潰しの判断をするとき、単に相手の組みに隙があるだけでなく、NEXT、NEXT2に連鎖発動色が含まれていないというときを狙えば、さらに高い確率で潰しを成功させられる。
この場合は、相手の発動点を見て、相手のNEXT、NEXT2を見て、そのまま自分のフィールドに目を戻すという流れで見ていけば良い。
しかし、これすらもかなり難しく、相手を見ることで遅くなってチャンスを逃してしまったのでは意味がない。
これに関しては、本当に余裕のあるときや絶対に潰しを決めたいときだけできれば十分である。
もし常に相手のNEXT、NEXT2を見られるならば、相手のフィールド状況と次に来るぷよの関係から、相手が今後どのように組んでいくか大体の予想も立てられる。
ただ、潰しの場合はともかく、常に相手のNEXT、NEXT2を見るというのは、もはや超人技のようなもので、並人にできるものではない。
超上級者になると、そのようにして予想を立てながら試合を有利に進めているようだが、とりあえずここではそこまでできる必要は全くない。
ここのレベル(初〜中級レベル)でそこまでやろうとするのは無謀である。
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相手のNEXTぷよを見るときの視野。 |
とりあえず、凝視のタイミングと凝視する部分については分かったと思うが、これを実戦でやろうとすると意外と難しい。
自分のフィールド内でも考えることがたくさんあるため、相手を見ることは忘れがちになる。
かといって、いつも相手を見ること忘れていたのでは、いつになっても相手を見られるようにはならない。
それでは、どのように練習していけば凝視技術を上げていけるのだろうか?
これに関しては、筆者も確立された方法を知っているわけではないが、いくつかの方法を紹介しておく。
まず重要な前提として、自分の連鎖をスムーズに組めることと相手の連鎖を読めるだけの力があることが必要である。
自分の連鎖すら満足に組めず、頻繁にぷよの置き場所に困るような状態では、とても相手など見られたものではない。
しっかり自分の連鎖の組み方に慣れて、あまり考えずに組んでいけるようになっておかなくてはならない。
この観点から、自分の能力を超えるような複雑な連鎖はできるだけ組まないようにしよう(練習の場合は除く)。
また、相手を見ても相手の連鎖が分からないのでは、ほとんど見る意味はない。
自分が組めないような連鎖であっても、(落ち着いて見れば)読むことはできるようにしておくことが大切である。
相手が複雑な連鎖を組んできた場合も考えて、できるだけ読める連鎖の幅を広げておこう。
これら2つの前提条件については、これまでの技術をしっかり身に付けてきた人なら問題ないだろう。
もし、これらに問題があるようなら、まだこのレベルに到達するには至っていない。
どんなことでもそうだが、しっかり基礎が固まってから上のレベルを目指していくようにしなければ、上達はあり得ない。
対戦で相手を見るのに一番有効な方法は、とにかく潰しを組むことである。
潰しでは、潰しを発動する前、連鎖が消えている途中、潰しの後、と自然に相手を見ることになる。
大連鎖で相手に勝つのではなく、できる限り潰しで勝つようにすることでだんだん相手を見られるようになる。
頻繁に潰しを組んでいれば、高い頻度で相手を見ることもできる。
初めはこれすらうまくいかないかもしれないが、相手を見るか見ないかが直接勝敗の結果に表れるので、上達はかなり速くなる。
上にも書いたが、いつも大連鎖を組んで打つだけの試合をしている人は、凝視技術が上達しにくい。
見るべきタイミングで必ず見るようにするというのも凝視技術の向上には重要なことである。
上で紹介したように凝視のタイミングの半分以上は、判断を必要とするときで、本来は凝視を一番に優先しなくてはならない。
したがって、これらのタイミングでは、ぷよの落下を遅くして(操作を止めて)、相手のフィールドをしっかり見るようにする。
初めは見ることそのものを忘れるかもしれないが、慣れてくると、逆に見ないと不安になる。
相手はコンピューターでも何でも構わないので、見るべきところでは見るように習慣化しよう。
そして、このまま練習を続けていけば、ぷよの落下をあまり遅くせずに、広範囲にわたって相手を見られるようになる。
速く組むことばかり考えて、全く相手を見ないという状態にならないようにしよう。
判断を要するタイミングでは、連鎖を組むことよりも相手を見ることの方がずっと大切である。
上記の方法だけでも、大部分の凝視はカバーできるが、判断を必要としないタイミングの凝視はなかなか上達しない。
常に潰しを維持することによって、自然な流れで頻繁に相手を見るというのも悪くないが、それだけではつらい場面もある(潰しを作れない状況など)。
この段階でそれほど無理をすることはないが、将来的なことを考えると、判断を必要としないタイミングでも相手を見られるようにしていったほうが良い。
そのための練習法としては、「無音ぷよ」・「左右同時観戦」・「真似ぷよ」・「めくらぷよ」というものがある。
「無音ぷよ」は、その名の通り、音を消してぷよぷよ対戦をすることである。
対戦では、音の情報によって、相手がぷよを消したことにすぐに気付く。
そこで逆に音を消してしまうと、目だけの情報から相手がぷよを消したことに気付かなくてはならなくなる。
そのため、自然といつもより高頻度で相手を見るようになる。
「左右同時観戦」は、他人の対戦を観戦するときに二人の組みを同時に見るようにすることである。
普通に観戦していると、どうしても片方のプレイヤーの組みばかり見てしまいがちだが、意識的に両方を見るようにしていく。
そうすることで、左右の組みを同時に見る練習をしていく。
観戦は相手の連鎖を読む練習にもなるので、その意味でも凝視の良い練習方法であると言える。
「真似ぷよ」は、相手と全く同じに組んでいくことである。
当然、真似をするために相手をほとんど常に見ていなくてはならないので、相手を見る練習になる。
相手に最速で置かれてしまうと真似ぷよは難しいので、組みが少し遅めのコンピューターなどを相手に練習すると良い。
真似ぷよを嫌う人もいるので、真面目な対人戦ではあまりやらないほうが良いだろう(とはいっても簡単にできるものではないが)。
「めくらぷよ」は、めくら将棋のぷよぷよ版で、自分のフィールドを隠し、NEXTとNEXT2のみを見て連鎖を組んでいくことである。
さすがに対戦は無理だと思うので、とことんぷよぷよなどで練習する。
自分のフィールドを見ずに組むことが要求されるため、相手を凝視しているような状態になる。
ただし難易度は非常に高く、5連鎖ですら組むのは大変である。
凝視というのは、いかに自分のフィールドを見ずに相手を見るかということでもあるので、いくらか効果は得られるだろう。
とりあえず基本的な凝視力を高めたいなら、潰しを組んで、判断を要するタイミングでしっかり相手を見るようにしていけば大丈夫である。
それ以上の高度な凝視力を身につけたい場合は、いろいろ自分で工夫して練習していこう。
今回は相手のフィールドを見る方法について紹介したが、どうだっただろうか?
とにかくこれは、理論どうこうより慣れが重要なので、練習を重ねよう。
しっかりした方法で練習していけば、必ず(ある程度までは)できるようになる。
組みの変化や攻めが運任せにならないためには凝視が必須の技術になるので、低いレベルの凝視については、ここでしっかりできるようにしておかなくてはいけない。
凝視ができるようになれば、今まで以上に安定した試合をできるようになるはずである(初めは見間違いなども多いだろうが)。