スマブラ(DX)のためにゲームキューブを選択した。
自身の中では初めてのディスク式ソフトのゲーム機であった。
ディスク式はロードに時間がかかるのが難点だが、多くのソフトで読み込み時間軽減の工夫が凝らされており、気になることはそれほど多くなかった。
ハードの計算性能も十分で、ほぼ滑らかな立体表現が普通になった。
コントローラーは、64のものと比べるとかなりコンパクトな形にまとめられた。
コントロールスティックやボタンが豊富にあるため、操作に幅ができた反面、ライトゲーマーが離れたという話もある。
コントローラーのABXYボタンの配置が従来と異なっており、慣れるまでにはかなり苦労した。
ソフトに関しては、どれも十分なレベルの完成度に達していると感じた。
任天堂のソフトだけでなく、他の開発会社のソフトも比較的多かったのも良いところである。
ただ、ゲームシステム面で旧来のシステムの引き継ぎのようなものが多く、NINTENDO64の頃ほどの目新しさを感じることはあまり多くなかった。
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<システム>
アクション戦闘のRPG。
フィールドでは基本的に普通の3DRPGだが、戦闘に入ると多人数格闘ゲームのようなアクション戦闘になる。
戦闘では、パーティー内の1キャラを操作して戦い、操作キャラ以外はオートで戦ってくれる。
主人公に限らず好きなキャラを操作可能で(強制で主人公操作になる個所も少しある)、戦闘中に操作キャラを変えることもできる。
戦闘時は2人以上で協力プレイすることも可能である(ただしカメラワークに難がある)。
技や魔法の種類が豊富で、技を組み合わせたり仲間と連携したりすることで連続ヒットを繋げていくことができる。
技や魔法は簡単な操作で出せるので(自由に操作カスタマイズできる)、コマンドを覚えたりする必要がない。
戦闘難易度選択が可能で、アクションが苦手な人でも問題なくクリアできる設計となっている。
ダンジョンでは簡単な謎解きをしながら進んで行く。
ミニゲームなどサブイベント的な要素も豊富にある。
<演出>
戦闘時の技の発動や魔法発動はかなり迫力があり、戦闘が盛り上がる。
オープニングソング、アニメーション挿入、会話ボイスなど、当時としては演出面の出来は最高級である。
BGMもゲームの雰囲気に合った良曲が多い。
ストーリーもしっかり作られており、ゲームのストーリーとしてはレベルが高い。
さらに、以前のストーリーを見返せるシステムがあるため、時間が開いてもストーリーを追えるように工夫もなされている。
かなり演出に凝っていながらも、ゲーム部分とのバランスはうまく調整されており、ゲームの邪魔になるようなこともない。
<完成度>
細かい不満点がないわけでもないが、戦闘システムの完成度は非常に高い。
前衛が敵を引き付けたり後衛が詠唱を経て魔法発動したりというのは、リアルタイム戦闘システムならではである。
リアルタイムゆえに戦闘のテンポも非常に良く、短時間で中身の濃い戦いができる。
そして、作戦(CPUのAI)変更システムや操作キャラクター変更システムなどの存在によって、戦闘の自由度は非常に高いものとなっている。
また、難易度選択システムがあるため、簡単なゲームにも難しいゲームにもなり、うまくプレイヤーの実力の問題を解消している。
ある程度ゲーム慣れしている人なら、初見でも難易度ハードくらいにすると、ちょうど良いバランスになるだろう。
技の習得や特殊スキルに自由度がある点も高く評価できる。
ダンジョンの謎解きはシンプルなものが多く、作業的な感を受ける場面もある。
周回引き継ぎ要素があるので、自分の好みに合わせて周回プレイをできるのも良いところである。
<プレイの記録>
戦闘システムが気に入って、何周もプレイしてしまった。
対人戦要素もないのにここまでプレイしたのはドラクエ3以来だろう。
最終的には装備限定で最高難易度の強敵と戦ったりもしていた。
キャラでは魔法使いのジーニアスが気に入っており、遠距離攻撃が好きなのもあって、特に一周目は魔法使いプレイを楽しでいた。
そのせいで、主人公強制の場面でかなり苦労した記憶がある(笑)。
パーティーはロイド(主前衛)・しいな(副前衛)・コレット(中衛)・ジーニアス(魔法)が多かった。
個人的には回復キャラも入れたかったが、魔法干渉の問題を回避したかったのでこのメンバーに落ち着いた。
<総評>
当時のRPGとしては斬新で完成度の高い戦闘システムであった。
さらに、難易度を選べるため、誰にでもお勧めできる。
シリーズ化されているのでこのゲームでなくても良いが、テイルズシリーズは多くの人に一度はプレイしてもらいたいゲームである。
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<システム>
64版スマッシュブラザーズの続編にあたる対戦ゲーム。
基本システムは前作と同じだが、壁受け身や吹っ飛びベクトル変更などのシステムが追加されており、ハメや即死コンボが起こりくくなった。
また、全体的にゲームスピードが前作より上がっており、より素早い操作や反応が必要になった。
対戦システムには、コイン制や評価制といったルールが追加され、これらのルールでは相手を倒すのとは別の戦略が必要になることも多い。
キャラ・音楽・ステージ・アイテムも大幅に追加された。
特殊条件下での対戦となるイベント戦闘など、一人用モードもかなり豊富になり、一人でもそこそこ楽しめた。
<演出>
派手な演出はないが、画像技術の向上でキャラグラフィックは大幅に良くなった。
対戦ステージや対戦BGMも原作の雰囲気を良く表現しており、とても良くできている。
ストーリーはないが、前作同様に黒幕的な手と最後に戦うことになる。
イベント戦闘では、各キャラクターの大きさバランスが変えられるなどして、面白い演出が行われていた。
<完成度>
回避手段の向上により、連続攻撃や吹っ飛ばしの爽快感は低下したが、その分駆け引きが面白いものに仕上がっている。
前作と同じ感覚でプレイすると違和感もあるが、純粋に対戦ゲームとして見ればシステムの完成度は前作以上である。
操作可能キャラクターが増えた分、キャラ間バランスはあまり良くなく、様々な研究の後、強キャラと弱キャラと呼ばれるランクができてしまった。
とはいっても、それは主に上位プレイヤー間の問題であって、一般プレイヤー間であれば努力と工夫でどうにでもなる範囲である。
むしろ、あれだけの数のキャラクターに個性をつけつつそれなりにバランスを取った点は評価したい。
<プレイの記録>
他の人とプレイする機会は減ってしまったものの、システムが好きなのでかなりやり込んだ。
おかげでコントローラーのスティックのバネが緩くなってしまったのは、もはやお決まりである(笑)。
それほど素早いアクション操作が得意なわけではないので、個人的にはゲームスピードが上がったのは、かなりきつかった。
操作キャラは前作と同様に主にカービィで、セカンドとしてミューツー、気分でフォックスあたりを使っていた。
本作のカービィは、当時のアニメの影響か前作より子供っぽくなってしまい、ちょっとイメージと合わなかったのが残念だった。
とはいえ、それでも思い入れは強いので、イベント戦闘も最後まで全てカービィでクリアした(最後の方は他のキャラでは無理)。
<総評>
若干キャラ間バランスに問題はあるが、前作の問題点を改善して全体的に良くできている。
根強いファンもいるようで、後のスマブラXよりもこちらを好んでいるプレイヤーもいるようである。
ある程度ゲーム好きな他の人とゲームをする機会があるのなら、持っていて絶対に損をしないゲームである。
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<システム>
初心者向けらしい縦スクロールシューティングゲーム。
人間キャラを操作し、敵の弾を避けながらショットで敵を撃破しつつ進んで行く。
各ステージの最後にはボスキャラがいて、それを倒すとステージクリアとなる。
全5ステージで、ステージ間セーブはなく一回のプレイでクリアするタイプである。
攻撃は通常ショットと特殊攻撃とボムの3種で、どれもキャラごとに大きな個性がある。
パワーアップアイテム等はなく、敵の攻撃を受けるギリギリの位置取りによってショットが大幅に強化される。
弾幕系シューティングなので、後半面では敵弾は画面を覆い尽くすほどになる。
しかし、全体的に弾速は遅いので、練習を積んで避け方をマスターすれば大抵の弾幕は避けられるようになる。
操作に必要なボタンは少なく、操作自体は簡単に覚えられる。
2人での協力プレイも可能である。
基本難易度となるノーマルモードの他に、ストーリー途中までプレイできるイージーモードや敵撃破時に撃ち返しがあるハードモードがあり、完全ではないもののプレイヤーが自分の腕に合わせて選択できるようになっている。
<演出>
グラフィックは当時としては平均的だが、古いシューティングゲームと比べれば圧倒的に綺麗である。
強化ショットはかなり迫力もあるが、キャラによっては強化ショットのグラフィックで敵弾が見にくくなることがある(あえてショットを止める工夫も必要)。
BGMはシューティングゲームらしく良曲揃いで、曲数が限られているのもあって印象に残りやすい。
シューティングゲームにしては珍しく、軽いストーリーもあり、一度見たストーリーは後で自由に見ることができる。
ただ、ストーリーは断片的で背景的な部分は小説等別の媒体がないと良く分からないかもしれない。
<完成度>
キャラクターの個性化やミス寸前の位置での強化システムなど、旧来のシューティングゲームにうまくシステムを追加してある。
あえて危険な場所に飛び込むことで反撃できたりするのは爽快である。
キャラを変えると、同じステージも全く違うプレイが必要になるのも面白い。
シューティングは難易度的に敷居が高いことが多いが、演出面も含めて一般人でもやりやすいように配慮されているのが良く分かる。
ただ、クリアさせないことで長く遊んでもらうという旧来方式のゲームなので、初心者向けとは言え難易度の高さは他のゲームの比ではない。
あくまでシューティング初心者向けであって、ゲーム初心者向けではない。
しばらく遊んでいると無限にコンティニューできるようになるので、一応誰でもエンディングを見ることはできるようになっている。
<プレイの記録>
昔にPCでプレイした「雷電」以来のスクロール式シューティングゲームであった。
久しぶりにプレイするシューティングゲームは目新しく、特殊なシステムも合わさってとても楽しかった。
RPGなどと違って、長時間続けてプレイしなくても良いのも気に入っていた。
ただ、さすがに難易度の高さに苦戦し、ノーコンティニューでクリアできるようになるには約半年はかかったはずである。
特に、最終ステージで道中・ボス共に苦労したのを覚えている。
使用キャラは、小夜・ニーギ・ロジャーの3キャラで、この3キャラだけどうにかノーコンティニュークリアを達成した。
高難易度モードも少しやってみたが、とても常人がクリアできる難易度ではないと感じた(笑)。
自分はいわゆるスコアラーではないので、ひたすらハイスコアを目指すようなプレイはしていない。
操作方法が簡単で短い時間でプレイできるため、一通りのプレイ後も機会があればちょこちょこプレイしている。
<総評>
マイナーゲームではあるが、シューティングゲームとしては他人に勧めやすい方だと思われる。
プレイジャンルが偏っている人ややりがいのあるゲームを求めている人にはぜひやってもらいたい(続編も出ているらしい)。
努力と工夫を重ねてクリアを目指すゲームがほとんどなくなってしまった現在だからこそ、この手のゲームは逆に目新しい。
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<システム>
モンスターのカードを駆使しながら戦うタイプの3DアクションRPG。
プレイヤーは単体では何も攻撃できず、カードを使うことで戦闘が可能となる。
カードには、攻撃型・自律型・変身型などがある。
攻撃型はカードを使うと、そのまますぐに攻撃が発生するタイプで、自律型は仲間モンスターが現れて自動で戦ってくれるタイプである。
変身型はプレイヤー自身がモンスターに変身し、自分で戦うことができる。
変身すると特殊なアクションが可能になり、普段は行けないような場所にも行けるようになることがある。
一応ステージクリア式で、ステージクリアすると次へ進めるようになる。
場合によっては、本編とは関係ないエキストラステージが発生することもある。
ステージ開始前にどのカードを持っていくか決め、そのカードを使ってステージを攻略する。
カードはステージクリア時にもらえる他、捕獲用のカードでモンスターを直接捕獲して手に入れることもできる。
プレイヤーにはレベルがあるが、戦闘能力がないためHPやMPが増えるだけである。
カードにはレベルがないが、条件を満たすことで上位のカードに進化させることができる。
対戦モードがあり、自分の集めたカードを使って他の人と対戦することもできる。
<演出>
グラフィックとBGMが洋ゲーム(?)のような独特の雰囲気を出している。
各ステージの特徴が良く表現されており、不思議な感覚を受けることも多い。
キャラクターがボイス付きで喋ることもあるが、なぜかボイスは英語で日本語の字幕付きである(笑)。
全体的に海外での販売を意識して作られているのかもしれない。
派手な演出は多くはないものの、モンスターの種類は多く、大型で迫力のある敵もいる。
それほど深くはないもののストーリーもあり、最後まで飽きることなくプレイできるようになっている。
<完成度>
ボリュームはそれほどないが、コンパクトな中に面白さが凝縮されている。
特に多数の敵モンスターがそれぞれ独自の攻撃パターンを持っているのはかなり凝っている。
カードの特性も多岐に渡っており、個人の好みに合わせて多彩な戦略を取ることができる。
特定の変身カードがあると、一度クリアしたステージであっても別の場所に出られるなど、探索の楽しみもある。
ゲームバランスもちょうど良く、カードの性質を良く理解して工夫しないと安定して進めないようになっている。
<プレイの記録>
カードを使って戦うという独特のシステムに注目して購入を決めた。
戦略幅の広さは特に気に入っていた。
自律型のカードが特に好きで、アクション式ポケモンのような感覚でモンスターと一緒にダンジョンを攻略したのを覚えている。
あまり強くはなかったが、ヴォジャノーイとエルフロードは特に気に入っていた。
一人だと不安な場所も彼らがいると安心感があった(笑)。
また、クリア後の隠しダンジョンはかなり難しく、やりがいもあったのを覚えている。
一部階層ではターゲットの敵がなかなか出て来なく、別の意味で苦労した(笑)。
参考までに書いておくと、それらの階層では「通路を蛇行」するの正解なようである。
多彩な戦略を取れるので対戦は面白そうではあったが、マイナーゲーム故に相手がいなく、実現することはなかった。
<総評>
独特なゲームシステムであるが、それを生かしてとても丁寧に作られている。
似たようなゲームばかりやっている人には特にお勧めしたい。
また、アクション式ポケモンのような感覚を味わいたい人にもお勧めである(笑)。
というか、普通にアクション式ポケモンが発売されればやってみたいが・・・。
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<システム>
ポケモンの派生作のRPG。
バトルは本家のような1対1ではなく、基本的に2対2のコマンド式である。
野生のポケモンはほとんどいなく、他人のポケモンを奪うという本家における禁じ手を使うことで、ポケモンを増やすことができる。
奪うとはいっても、奪えるのは人工改変されたダークポケモンだけなので、悪事を働くゲームというわけではない(笑)。
各地を回りながらダークポケモンを救出していくことがゲームの目的となる。
普通にポケモンを仲間にすることがほとんどできないため、同じポケモンをたくさん捕まえて厳選するようなことはできない。
仲間になるのは主に第三世代(ゲームボーイアドバンス)のポケモンで、このゲームでは本来覚えない技を覚えていることがある。
連戦モードやミニゲームなど、ストーリーを進める以外の要素もある。
また、一応簡易な対人戦(あらかじめポケモンと技の組み合わせが決まっている)ができる。
ゲームボーイアドバンスを繋げば、本格的に3Dで対戦することもできたようである。
<演出>
3Dでの戦いであるため当然ながら携帯機よりは迫力のある演出となっている。
ただ、NINTENDO64のポケモンスタジアム2とそれほど変わらないような印象も受けた。
BGMはお馴染みのポケモンの曲を始めとして、無難な出来であった。
簡単なストーリーはあるが、特に内容に期待するほどのものではない。
<完成度>
入手できるポケモンに限りがあるという不満点はあるが、全体としては十分に良くできている。
ただ、本家の携帯機のポケモンと比べると、自由度にも限りがあり、どうしても見劣りしてしまう。
とはいっても、それほど束縛されている感はなく、自由に街を行き来できるし、ポケモンらしく急に対戦を申し込まれたりもする。
ポケモンの基本的な説明はなかったと思うので、全くポケモンシリーズを知らないと最初は苦労するかもしれない。
難易度は普通だが、本編とは関係ないやり込み要素もあり、そちらは相当に難しい。
ミニゲームは一人でしかプレイできないが、何気に良くできていた。
<プレイの記録>
ポケモンは好きだったが、携帯ゲームがあまり好きではないのでゲームキューブで発売されたこのゲームを買ってみた。
自分にとって、2対2の戦闘はかなり目新しいものだった。
2対2の戦闘では一部の技が特殊な性能を持つため、しばらくは試行錯誤で進める感じであった。
自分は第三世代のポケモンは全く知らなかったので、それらを仲間にできたのは大きかった。
強さはともかくとして、クチート、ルナトーン、ビブラーバ辺りはとても気に入っていた。
一部のやり込み戦闘はプレイしきれなかったが(ちゃんとした育成が必要)、いつかやりたいものである。
<総評>
ポケモンのゲームとしてはあまり評判は良くないようだが、出来が悪いというほどではない。
ポケモン好きで、アドバンス版を持っていないならプレイする価値は十分にある。
本編のポケモンと比較せず、ある程度割り切って考えられるなら、十分に楽しめるゲームである。
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<システム>
ターン制戦略シミュレーションゲーム。
ストーリーに沿って、ミッションを一つずつクリアしていく。
ボス撃破が基本的なクリア条件だが、特定位置への移動などが条件になっていることもある。
ミッションマップでは、キャラをマップのマス目に沿って行動させる。
移動可能範囲内で移動し、移動後に可能であれば攻撃を行う。
軍のキャラ全ての行動が終わると、相手軍のターンに移る(軍単位のターン制)。
味方キャラがミッションにおいてやられてしまうと、死亡もしくは負傷扱いになって以降の戦闘には一切参加できなくなる。
クラスチェンジ可能キャラクターは、一定レベルに達すると自動で上位クラスにクラスチェンジする。
プレイヤーの腕前に合わせて難易度選択できるようになっている。
ゲームクリア後には、難易度高めのエキストラステージをプレイすることもできる。
<演出>
キャラ間の攻撃発生時には画面が切り替わり、迫力のある戦闘シーンとなる。
各キャラクターのスキル発生時には、特別の演出が入ることもある。
BGMの出来は悪くないが、印象に残るものはそれほどないかもしれない。
ストーリーは比較的凝っており、ゲームを盛り上げてくれる。
また、仲間になるキャラクターが多く、その多くは本編に絡まないが、主に拠点での会話によって性格づけがなされている。
<完成度>
ターン制戦略シミュレーションとしては十分に良くできていると思うが、やはりシステムが古すぎる感がある。
スキル・支援・体当たりなど独自のシステムを導入してはいるものの、システムの古さを払拭するほどのものではない。
軍単位ターン制ゆえに、敵の行動範囲ギリギリまで移動して待つとか、わざと敵と倒さないことでマスを埋めて被害を減らすとか、戦争としておかしな行動をせざるを得ない。
また、戦闘のテンポも悪く、1ミッションに数時間かかることすらあった(プレイヤーの思考時間にもよるが)。
仲間が死ぬと生き返らないというシステムもあるが、常時セーブされるわけではないためリセットによってやり直しができてしまう。
個人的に、人が死んでもリセットを押せば元通りという作りにはして欲しくなかった。
選択した難易度にもよるが、ゲームバランスはかなり良く調整されている。
<プレイの記録>
スマッシュブラザーズで存在を知り、戦略ゲーム好きというのもあってやってみた。
システム的には気に入らない面はあったものの、戦略ゲーム好きゆえに結局何周もプレイしてしまった(感覚としてはパズルゲームに近い気もしたが)。
最高難易度のマニアックモードは敵の数が異常で、かなり緊張感があった(一応、リセット&ゲームオーバーなしでクリアした)。
マニアックモードでは、キャラの死亡を免れない場面もあるので、いつでもフォローできるよう経験値割り振りなどにかなり気を使った記憶がある。
キャラクターでは、ワユやトパックやケビンといったノリの良い人が気に入っていた。
1周目プレイ時は、増援で突然現れた黒騎士にワユを即死させられて、かなり落ち込んだりもした(笑)。
一方、マニアックモードの最終面ではトパックが竜退治に大活躍していたのを覚えている。
<総評>
ファイアーエンブレムシリーズとして仕方ないことだが、やはりシステムの古さが気になる。
ただ、ゲームとしては良くできており、システムが単純で分かりやすいのは強みとも言える。
囲碁・将棋のようにじっくり考えて完璧な戦略を練るのが好きな人には、お勧めできるだろう。
最近のシリーズでは、リセット推奨システムは改善されつつあるようなので今後に期待したい。
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<システム>
ぷよぷよシリーズの5作目(?)に当たる落ち物系対戦型アクションパズルゲーム。
ぷよ消去の連鎖によって相手におじゃまぷよを送って戦うというぷよぷよのお馴染みのシステムである。
この従来システムに加えて、本作ではフィーバールールという新たなルールが追加された。
フィーバールールでは、特定条件を満たすことで連続で連鎖発火できるモードに入り、連続で攻撃することもできる。
また、フィーバールールでは、キャラによっては3個組や4個組のぷよも落ちてくるようになっており、それらのぷよをうまく生かせるかも勝負の鍵となってくる。
もちろん対戦形式だけではなく、従来のように一人で連鎖を組んでいくとことんモードも存在する。
<演出>
基本的に普通の2Dグラフィックだが、キャラや画風は従来から完全に一新された。
グラフィック自体は悪いものではないが、従来のキャラに愛着を持っていたプレイヤーからは批判もあったようである。
対戦の連鎖時にはカメラアングルが変わる演出があり、かなり見た目は迫力があるものとなっている。
ただ、一部のぷよのグラフィックや背景の派手さなどとも合わせて、演出がゲームプレイ上かなり邪魔になることも多かった。
BGMや連鎖ボイスの質は高く、十分にゲームを盛り上げている。
ストーリーは良くも悪くもいつもギャグ的なノリで、それほど印象に残るものではないにしてもキャラの性格付けをするには十分なものとなっている。
<完成度>
新たなフィーバールールは、細かい部分に問題がないわけでもないが、連鎖を組むのが苦手な人でも楽しめるように良く工夫されている。
従来ルールとは別の駆け引きもあり、旧来のぷよぷよとは異なった面白さがある。
3個1組のぷよや4個1組のぷよの登場によって、連鎖構築にこれまで以上の技術が必要になることも多く、ぷよぷよが得意な人でも新たな気持ちで楽しめるよう良く配慮されている。
また、コンピューターのAIはこれまでと比べて飛躍的に向上しており、強く設定された敵は普通に高速で5連鎖以上を撃ってくる。
特に、一人用モードの終盤はかなり手強いものとなっており、やや初心者にはきついかもしれない。
全体的にはかなり良くできているが、やはり演出がゲームに支障をきたすというのがマイナスだと感じる。
ルールやゲームモードも少なめなので、ややボリューム不足感もある。
その他、落ちてくるぷよの色補正が強いなど細かい点において、やり込んでいるプレイヤーにとっては気になる部分もある。
<プレイの記録>
このゲームの基本となるフィーバールールは最初こそ戸惑いもあったが、思った以上に良くできており、かなり楽しむことができた。
最初はフィーバールールの戦略が良く分からなかったため、1人用モードの裏ボスのカーバンクルに非常に苦戦した記憶がある。
最終的には、フィーバールールではあまり連鎖は組まず、連続でフィーバーを狙いに行くのを自分の基本戦略とした。
そのため、フィーバー突入のタイミング調整や相手の大連鎖阻止に特に集中していた。
キャラはノリの良さと戦略との相性でユウちゃんを好んで選択してた。
他の人と遊ぶときはしばしば本作でプレイしたが、派手な演出によるゲーム画面の見にくさにかなり不満があり、基本ルールで一人でプレイする時は「よ〜ん」の方がメインであった。
また、当時としては仕方ない面もあるが、ネット対戦に非対応なのも残念な点であった。
<総評>
初心者から初級者くらいがプレイする分には非常に良く、ぷよぷよプレイヤーを広げるのに十分役に立ったと感じる。
真剣勝負もできないわけではないが、やり込んでいくと色々と不満も生じる気がする。
今までぷよぷよをやったことのない人にお勧めだが、後のシリーズでは演出面の改善やネット対戦の追加など、完成度が飛躍的に向上しているため、個人的には最新に近い方のシリーズをお勧めしたい(形に違いはあるもののフィーバールールも健在である)。
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<システム>
時のオカリナのシステムを継いだゼルダの伝説シリーズの3DアクションRPG。
これまでのシリーズと違う点としては、オオカミに変身する獣化のアクションがある。
人の時とはかなりアクションが異なるので、個別に慣れが必要になる。
獣パートと人パートを繰り返して、街の解放とダンジョンの攻略を進めていく。
剣技には、ストーリー進行に沿って習得するものもあり、かなり攻撃の幅は広い。
前作(オカリナ、ムジュラ)と比べると、ダンジョンやアイテムは大幅に追加されている。
ミニゲームも様々なものがあり、特に釣りはかなり凝っていた。
<演出>
グラフィックの綺麗さは、ゲームキューブの他のゲームと比べてもトップクラスである。
土地の雰囲気や物の質感が非常に良く表現されている。
また、戦闘時は必要に応じてカメラがうまく移動し、迫力のある演出を作り出している。
BGMは悪いわけではないが、メロディーがゲームの一部であったオカリナやムジュラと比べるとかなり弱く、印象には残りにくかった。
ストーリーはあるようでないような微妙な感じで、あくまでゲーム自体のサポート的な役割となっている。
<完成度>
基本システムは、ほぼ前作からの引き継ぎで完成度は高い。
新たに追加された獣化は、制約が多くいまいち使いにくかった。
全体的に自由度は低めで、良くあるRPGのように決められたことを順番にこなしていく形である。
アイテムも多数あるが、使用方法が限られており、それをいくつか組み合わせて進むようなところはあまりなかった。
その面も含めて、ダンジョンの謎解きは単調なものも多かった。
戦闘バランスもやや粗い出来となっており、ライフの少ない序盤が難しめである。
ライフが増えてくる中盤以降は、敵の攻撃パターン自体は弱くないものの受けるダメージが少ないため、負けそうになることはあまりない。
ダンジョンの数が多いので、ボリュームは十分すぎるほどにある。
<プレイの記録>
Wii版と同時発売であったが、当時はWii本体がなくリモコン操作にも不安があったため、ゲームキューブ版を購入した。
プレイを進めるに従って、次々に新しい世界が拓けてくるのは、とても良かった。
ただ、自由度が低いのと苦労する場面がなかったのとでありきたりのプレイしかできず、特に強く印象に残っている場面はあまりない。
本編よりも、やり込みダンジョンの方が戦闘面で工夫のしがいがあり、印象に残っていたりする(笑)。
仮面の中ボスが3体も同時に迫ってきたりするは、かなり難しかった。
光る虫やハートの欠片は全て集めた気がするが、幽霊の霊魂までは手が回らなかった。
<総評>
アクションやダンジョンが豊富で、存分にゼルダの世界を楽しめる。
しかし、自由度が低いので、ミニゲーム以外では普通にゲームを進めるしかなく、特別な面白さに欠ける気もする。
基本は良くできているので、自由度の低さが気にならないなら十分に冒険を楽しめるだろう。
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<システム>
3Dマリオの続編にあたるステージクリア式のアクションゲーム。
本作ではポンプというアイテムがあり、水をポンプから噴き出させることにより様々なアクションが可能になる。
各ステージにはシャイン(太陽)が隠されており、ステージミッションをクリアしてそれを獲得することでクリアとなる。
基本となるステージ数はそれほど多くなく、ステージの目的を変えることによって各ステージを何度もプレイする形である。
各ステージの目的は単にゴールを目指すというものだけではなく、特定のボスを倒したり住人の依頼をこなしたりといったものも多い。
そのため、従来のマリオような単純明快なゲームというより、あちこちを探索して回るゲームに近い。
<演出>
ゲーム進行(シャイン獲得数)に応じて日差しが強くなっていき、南国的な世界が輝いて見えるようになってくるという特徴的な演出がある。
グラフィック自体も非常に質が高く、物の質感が良く表現されている。
敵キャラはオリジナルキャラが多く、マリオでおなじみの敵はあまりいない。
BGMは南国的雰囲気を持たせたもので、出来自体は普通だがテーマ性を持たせてあるため印象に残りやすい。
ストーリーはほとんどないが、ポンプが所々で喋ったりする(笑)。
<完成度>
悪くない出来だとは思うが、マリオらしい爽快さに欠けていたように感じる。
全体的にスピード感がなく、地道に汚れを消したりステージ内をグルグル回ったりということが多い。
ステージが少なくアクションもさほど多くないため、作業感も受ける。
その割には難易度が高めで、うっかり足場から落ちるとミスにはならずに一番下から登り直しといったこともある。
全部のシャインを集めるのがやり込み要素となっているが、自力で全部集めるのは非常に困難で(特に青コインが難しい)、基本的には攻略情報に頼らざるを得ない。
苦労してシャインを全部集めたところで、真ボスが現れるわけでもエンディングが変わるわけでもないので、そこも残念なところである。
平凡な完成度なため、マリオシリーズとしては見劣りしてしまうかもしれない。
<プレイの記録>
マリオ64を借り物でプレイしていたので、3Dマリオは自分の中では2作目に近い。
とりあえず、ほぼ全てのシャインを自力で集めるところまでやり込んだ(青コイン数個だけ自力で見つけられなかった)。
やり込みはしたものの、本当に面白かったかは疑問の残るところで、結構きつかった気がする。
3Dなため、奥行きを考えて動かないといけないが、それが結構分かりにくく、しばしば足を踏み外して落ちていた。
全体的に決められた通りのプレイしかできないため、プレイの記憶はあるものの、特に印象に残っていたり特に好んでいたりというものがない気がする。
あえて言うなら、ホテル内を探索するステージは比較的好きだったかもしれない。
<総評>
任天堂の看板タイトルなだけあってそれなりに作り込まれてはいるが、何か面白さに欠ける印象はある。
何が足りないのか良く分からないが、ステージの少なさや自由度の低さが一つの要因かもしれない。
とりあえずひたすらゴールを目指して突っ走るようないつものマリオではないので、それだけは注意が必要である。
マリオが好きで、ある程度難しい3Dアクションを求めている人にはお勧めできるだろう。
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<システム>
水上バイクでのレーシングゲーム。
8キャラくらいで同時にスタートして、できるだけ速くコースを3周するのが目的となる。
3種の大会があり、それぞれ決勝戦まで残れるとフリーでプレイ可能なステージが増える。
ステージこそ多くないが、走行ルートや天候にバリエーションがあるので、様々なシチュエーションを楽しめる。
5回まではコース外の走行が認められており、自由にショートカットできるようになっている。
プレイしていないので良く知らないが、純粋なレースの他に水上バイク上で演技を決めるモードもあった気がする。
当然ながら、タイムアタックや対戦も可能である。
<演出>
グラフィックはかなり良い方で、水の表現やバイクの動きは妙にリアルだった気がする。
天候変化も面白く、特にストームでは視界も波もすごいことになる(笑)。
また、一部ステージでは障害物を破壊してショートカットできたりと、ゲームらしい演出も見られた。
BGMは記憶にないが特に悪いということもないだろう。
ストーリーはなく、純粋にレーシングを楽しむ形である。
<完成度>
レーシングゲームとしては十分に良くできている。
水上であることを生かした走行ルートの自由さといった、オリジナルの要素も光っている。
キャラ間に個性があるが、そこまでやり込まなかったためキャラ間バランスに関しては何とも言えない。
レース開始の際に長いロードが入るのが唯一大きな欠点と言えるかもしれない。
基本的にミスは許されず、一人用モードの難易度はかなり高い方かと思われる。
クリア断念する人も多かったようだが、昔のゲームのように練習を重ねれば十分クリアは可能な範囲である。
<プレイの記録>
買ったわけではなく、ゲームキューブ本体に無料(?)で付いてきた。
個人的にレースゲームは苦手だが、そこそこに楽しめた。
主に主人公らしきキャラを操作し、数か月の死闘の末、とりあえず最後までクリアした。
入り組んだ街中ステージがあるのだが、特にそこでは壁に激突しまくってしまい、ほとんどまともに走れなかった(笑)。
対戦は、自分が下手なのもあって、それほど経験ない人とやっても意外と良い勝負になって面白かった記憶がある。
まともに走れないが、ストームの天候がネタとして面白く、好んで選択していた(笑)。
<総評>
かなり値崩れしていたようだが、良くできた硬派なレーシングゲームであり、レーシング好きな人にはお勧めできる。
個人的評価では下位になってしまうが、あくまで好みによるものである。
ネット対戦はないが、身近にレース好きな人がいるなら対戦で長く遊べるはずである。