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Wii

ハード総評

性能的に大きな変化は感じられないが、コントローラーのデザインが一新された。
リモコン状のコントローラーを振って操作するのは直感的で、一般プレイヤーはプレイしやすくなったと思われる。
一方で、従来のゲーマーには取っ付きにくい印象を与えたかもしれない。
ソフトは質が高いだけでなくバリエーションも豊富で、様々ゲームを楽しめる。
過去のゲームをプレイできるバーチャルコンソールや低価格ダウンロード式のWiiウェアなどの試みも、ゲームのバリエーションを広げるのに一躍買っていた。
ネットワーク接続も標準となり、ネット対戦等がしやすくなったのも大きい進歩である。
正直なところ、新たな部分はどれも未完成的で生かし切れていない感もあったが、ゲームキューブから比較すると革新的変化である。
なお、ディスクドライブの耐久性に問題があるのか、他のハードが未だに健在な中、Wiiのドライブは故障して修理に出すことになってしまった(他の人の所でも頻発しているとの噂)。



タクトオブマジック

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<システム>
リアルタイム進行の戦略シミュレーションゲーム。
プレイヤーが指揮官となり、他の部隊にリアルタイムで指示を目指してステージ攻略を目指す。
一般部隊は敵を発見すると自動で物理攻撃を行うが、主人公のみは特殊キャラで、自ら魔法を詠唱して戦う。
そのため、仲間に指示を出しつつ自分も主体的に戦闘に参加するという、非常に臨場感のある戦いとなる。
魔法には小技から大技まで非常に豊富な種類が存在し(約70種+α)、それらを使うことで大きく戦局を変えられる。
魔法がステージの罠の解除の鍵になっていることも多い。
また、本編とは関係ないチャレンジミッションなども多数存在し、やり込み要素も豊富である。
Wi-Fi対戦も可能で、対戦ではオフライン以上に魔法の使いこなしや仲間との連携が重要になる。

<演出>
大魔法はそれなりに迫力もあるが、戦闘中の全体的に演出は控えめになっている。
ただ、魔法や仲間の種類は多いので、グラフィックのバリエーションはかなり豊富である。
BGMはオーケストラ風の曲が多く、各ステージやストーリーの雰囲気を良く表現している。
全体的に曲の質が高く、印象にも残りやすいものも多い。
ストーリーは王道的だが、終盤ではゲームシステムを生かす形でプレイヤーに選択を迫り、その選択次第でエンディングが変わる。
その他サイドストーリーの存在など、ストーリーにゲーム性を持たせているのは高く評価できる。

<完成度>
ゲームシステムの完成度が素晴らしく、戦略ゲームとして最高の出来である。
リアルタイム制+魔法詠唱の組み合わせで、本当に自分が戦っているかのような感覚である。
リアルタイムであるため、ターン制と違ってゲームのテンポも良い。
ゲームバランスも良く、制限時間の存在とも合わせて緊張感のある戦いができる。
一部ミッションの難易度はかなり高めだが、ゲームテンポが良いのでリトライもほとんど気にならないし、練習を重ねれば十分にクリアできる範囲である。
Wi-Fi対戦の出来も良く、自由度の高い戦略の下で腕を競うことができる。

<プレイの記録>
無名のゲームだが、オウガバトル64でリアルタイムストラテジーの面白さを知っていたので発売前から個人的な注目度は高かった。
多彩な魔法で戦局を変えたり仲間と協力しあったりという部分が、個人的な好みとも一致して、最高に楽しかった。
本編では、魔法で仲間のステータスをアップさせて、自分はほとんど後ろから見ているだけといったことが多かった気がする(笑)。
特別気に入った仲間キャラやモンスターはいなかったが、ソーティーとワイバーンを選択することが多かった。
本編のステージではとにかくラストボスに苦戦し、軽く10回以上はゲームオーバーになったと思われ、その難易度には驚かされた。
Wi-Fi対戦は相手が少なかったが、自由度が高いため戦略を考えるのが楽しく、かなりやり込んだ。
戦略ゲームとしては今までの中で一番気に入ったので、(望みは薄いが)続編に強く期待したい。

<総評>
戦略ゲームでは、現状でこれに勝るものはないと言っても良いほどの出来である。
対戦やスコアアタックもあるため、いくらでも戦略を究めていける。
幸か不幸かマイナーゆえに非常に安く売られているので、ぜひ多くの人にプレイしてもらいたい。



スマッシュブラザーズX

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<システム>
任天堂キャラ(+α)同士で対戦するゲーム。
相手にダメージを与えて、場外まで飛ばすという基本システムは従来通りである。
新たなシステムとして、アイテム取得によって最後の切り札という強力技を使えるようになった。
アクションスピードはDXよりも落ち、初代に近い感じとなった。
一人用モードとしては、簡易アクションゲーム風のモードが追加された。
マップエディットや曲選択設定などもあり、自分の好みに合わせたゲームにできる。
そして、一番大きなポイントとして、Wi-Fi対戦が可能になった。
戦績は残らないが、これによって他の人との対戦が格段にやりやすくなった。

<演出>
戦闘演出は基本的に派手なものは少ないが、最後の切り札は迫力がある。
システム上、無駄な演出はゲームの妨げになりやすいので、ちょうど良いくらいかと思われる。
ただ、アイテム類は全体的に表示が小さく、しばしば判別しにくいことがあった。
ステージは各任天堂ゲームの雰囲気が良く再現されているだけでなく、上限反転などゲーム上も重要になる凝った演出も見られた。
曲は大幅に増えただけでなく、前述の曲設定もあるため、シリーズの他のものと比べても飛び抜けて優れている。
一人用モードではストーリーらしきものもあるが、オマケ的でさほど目立った出来ではない。

<完成度>
もともとのゲームシステムの完成度が高いので、十分な出来である。
CPUのAIも前より良くなった印象で、画面外のアイテムに反応して対戦を放棄するといったことは減り、復帰妨害も多少うまくなった。
ただし、確率転倒のような蛇足システムがあったり、一部条件下で回避の難しいハメができてしまったりと、やや気になる点も見られた。
また、それほどやり込まない分には気にはならないが、キャラ間バランスもあまり良くないと言われていた。
Wi-Fiの導入は一番の評価点で、比較的ラグの少ない快適なプレイができる。
しかし、戦績がないのが災いしてWi-Fiの対戦が荒れる(試合放棄・馴れ合い・特定プレイヤー集中狙い)ことが多かったのは残念であった。

<プレイの記録>
これのためにWiiを買ったようなものなので、かなりプレイした。
ただ、一人用モードを全キャラクターでクリアするようなやり込みはしなかった。
ボスバトルの最高難易度も結局クリアできなかった(かなり惜しいところまでは行った)。
個人的にDXは速すぎる感じがしていたので、スピードが落ちたのは非常にやりやすかった。
操作キャラとしては、ほとんどデデデを使っていた。
他のキャラも少しは使ったが、あまり手は回らなかった。
Wi-Fi対戦を好んでプレイしていたが、やはり戦績が全く残らないのと対戦が荒れることがあるのとで、そこまで長期間はやらなかった。
細かい不満はあるものの、前二作以上に気に入っていたのは確かである。
バランスやWi-Fi周りを改善した次回作に強く期待しているところである。

<総評>
本気でやり込んで対戦しようとすると気になる部分も出てくると思われるが、普通に対戦を楽しむ分には十分すぎるほどの出来である。
Wiiを持っていて任天堂キャラに親しみがあるのであれば、間違いなく楽しめるはずである。
特にオフラインで一緒に対戦できる相手がいるのであれば、持っていて絶対に損はない。



テイルズオブグレイセス

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<システム>
リアルタイム戦闘のRPG。
従来のサイドビューを一新して、フロントビューとなっている。
全ての攻撃がキャラ固有の技で、様々な技を自由に組み合わせて戦うことができる。
また、新たな緊急回避システムによって、敵の大技を見切ってかわす楽しみも追加された。
戦闘以外の部分はオーソドックスなシステムだが、各種合成やサブストーリーやミニゲーム等、やり込める要素は豊富にある。
やり込めば、称号を獲得でき、戦闘面も強化されるようになっている。
各種ダンジョンは、それほど複雑なものは少ないが、謎解きや迷路的要素もある。
オンラインのやり込み要素として、チャレンジバトルという高難易度バトルでのスコアアタックも存在する。

<演出>
戦闘の演出が良く作られており、特に大魔法や秘奥義は迫力がある。
それでいて、リアルタイムの戦闘を大きく妨げることもないので良くできている。
イベントでのキャラ演出も、シンフォニアと比べるとかなり動きに富んでいる。
曲もなかなかの出来で、特にメインテーマ曲はストーリー上で非常に効果的に生かされていた。
メインのストーリーの出来だけはいまいちで、序盤は良くできているものの、中盤が薄かったり終盤がご都合主義的な流れだったりと、気になる部分が多かった。
ただ、パーティーキャラは全員好印象で、キャラ間会話は全体的に面白い。

<完成度>
とにかく戦闘の出来が素晴らしく、RPGの戦闘がここまで楽しかったのは初めてである。
キャラと技が非常に多彩で、自ら切り込んでも良いし後方支援に徹しても良い。
戦闘中でもキャラ変更可能で、非常に自由度の高い戦闘ができる。
リアルタイムのため戦闘のテンポも良いし(若干速めなので最初は慣れも必要)、カメラワークやCPUのAIもシリーズの旧作より明らかに良くなっている。
従来通り難易度設定可能なので、自分に合った難易度でプレイできるのも良い。
さらに、高ステータスだけでないオンライン高難易度バトルが存在するため、やり込みがいも十分にある。
戦闘以外の部分では、行動範囲に制限が多かったりアイテム合成の操作が面倒だったりと、改善の余地はあるように感じた。
称号全取得など一部やり込み要素も、非常に苦労するものがあり(技使用4000回など)、もう少し敷居を下げても良かったと思われる。
なお、初期版にはバグが多かったらしく、そういったところで完成度や評価を下げてしまうのはもったいない。

<プレイの記録>
シンフォニア以来のテイルズであったが、やはりテイルズシリーズはすごいと感じた。
とにかく戦闘が気に入っており、ストーリーは気に入らなかったが3周くらいした。
チャレンジバトルもそこそこ程度のやり込みであったが、いくつかランキング上位に入ることもできた。
やはりストーリーは残念で、基本的にゲームの演出面にこだわらない自分でも納得いかない部分が多かった。
それほど凝ったストーリーを求める気はないが、世界を捨ててでも私情を優先するとも取れるようなストーリーにはしてほしくなかった。
それさえなければ、今以上に高評価のゲームになったと思われる。
操作キャラは、キャラ的な面白さと戦闘スタイルの好みでパスカルをメインとしていた。
近接系としてソフィも少し操作していたが、主人公のアスベルは最後まであまりうまく使えなかった(笑)。

<総評>
戦闘の完成度が非常に高いRPGと言える。
他にそれほど飛びぬけた点があるわけではないが、それだけで他人に勧められるほど戦闘が楽しい。
多くの人に最高のリアルタイム集団戦闘を楽しんでもらいたい。



アークライズファンタジア

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<システム>
特殊なコマンド式戦闘のRPG。
コマンド式の戦闘ではあるが、一ターンに何度も行動することができる自由度の高いシステムとなっている。
敵の行動パターンが先に表示されるので、それを見て攻防の流れを組み立てていく。
技の連携も豊富に用意されており、仲間と協力することでより強力な攻撃を生み出せる。
武器には攻撃力が設定されておらず、代わりにプレイヤーが自由に特殊能力を付加させていく。
単純にステータスを上げるもののほか、一定確率で特殊能力が発揮されるなど、様々なタイプがある。
光召術(魔法)もキャラに依存せずに比較的自由に使える上に、連携が可能となっている。

<演出>
アニメ風の絵と3Dグラフィックが基本となっている。
リアルタイムではないため、戦闘では凝った演出も多い。
協力攻撃や高位光召術はかなり迫力がある。
BGMも良い曲が多く、特に歌はストーリーや戦闘演出にも絡んでくる。
ストーリーは専門用語が多く人を選ぶ内容だが、しっかりと筋が通っていて良くできている。
また、ストーリーの一部ではプレイヤーに選択の余地を持たせたりと、一本道にならないような工夫も見られる。

<完成度>
戦闘に関しては、特殊なコマンドシステムや豊富な行動手段が十分に生きている。
ボス戦難易度が高めなのもあって(難易度選択は不可)、戦略を立てながら戦うことが重要になり、やりがいもある。
ただ、コマンド式であることと難易度が高めであることのせいで、戦闘のテンポは悪く、ボス戦では30分〜2時間くらいかかることすらある(所要時間は戦略やレベルによっても変動する)。
もちろん負ければやり直しなので、多少の根気が必要になる。
ゲーム全体では非常にボリュームがあり、ストーリーにしてもマップの広さにしても戦闘数にしても量が半端ではない。
物足りない感は全くないが、長すぎて疲れるかもしれない。

<プレイの記録>
比較的評判の良い新規RPGということでやってみたが、評判通りの出来だったと感じる。
長いゲームであったが、ほぼ全ての要素をこなしたはずである。
比較的ゆっくりプレイして、150時間くらいかかった気がする。
さすがに長すぎて何周もやることはなかった。
レベル上げをほとんどやらなかったのもあってかボス戦はキツかったが、その分印象に残っている相手も多い。
実際あまり負けることはなかったが、ダメージ無効化・一撃全滅攻撃・体力全快・蘇生など、普通のRPGでは反則的な扱いで敵側が使ってこないような手段を普通に使ってくるのには驚いた(笑)。
それゆえに、久々にコマンド式RPGで本気になれた気がする。
パーティーは主にラルク・リフィア・セシルで構成し、それぞれ役割を持たせて戦っていた。
キャラクターでは、主人公のラルクや勇者(?)セシルあたりが気に入っていた。

<総評>
ターン制なので爽快感・スピード感はないが、じっくり考えて戦略を練る楽しさを追求したRPGである。
やりがいを求め、じっくり考えるのが好きならば、特にお勧めできる。
時代はリアルタイムに移行しつつあるが、さらにシステムを洗練させて新たなターン制戦闘システムの道を切り拓いていってもらいたいところである。



ルーンファクトリーオーシャンズ

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<システム>
ゲーム内の暦と時間に沿って生活する生活ゲーム。
大きく分けると、交流パート・農業パート・航海パート・ダンジョンパートがあり、自由に好きなことをすることができる。
初めは行動範囲がメインとなる島だけだが、島民の依頼をこなしたり航海したりすることで新たな島を発見することができ、行動範囲が広がる。
メインのクエストを受けて、ダンジョンをクリアしていくことでストーリー(?)が進行する。
ダンジョンには難しい仕掛けはないが、ゲーム内時間に沿った時間制限があるので計画的に進める必要がある。
ダンジョンの最後にはボスが待ち構えていることもある。
基本的にはメインクエストのダンジョンを進めれば良いのだが、各パートは密接にリンクしているので、ひたすらダンジョンばかり進めてしまうとステータスや装備が貧弱すぎて苦労する可能性もある。
戦闘に用いる装備(種類ごとに攻撃モーションが異なる)や一緒に戦う仲間モンスターに自由度があり、好みの組み合わせで戦うことができる。
仲間モンスターはダンジョンでなつかせて増やすことができ、農業もその仲間モンスターに手伝ってもらう形となる。
その他、釣り・祭り・依頼・結婚など様々な要素が存在し、自分のペースで自由に好きなことをできる。

<演出>
グラフィックは平均的な出来で、特に派手な演出はない。
グラフィック自体の綺麗さよりも、モンスターの攻撃パターンや様々な武器攻撃モーションなど動きの面がかなり優秀である。
また、住人にアクセサリーをあげると身に付けてくれたり、季節によっては浜辺で水着に着替えてくれたりと色々と芸が細かい。
BGMも普通だが、何度も聴く曲は自然と記憶に残る。
住人はボイス付きで喋るが、全て喋るわけではなくしばしば表記の文と異なるので、慣れるまではやや違和感があった。
ストーリーは深くはないが一応存在し、ゆっくりとゲームに変化を与えていく。

<完成度>
非常に自由度が高く、基本システムは非常に良くできている。
暦に応じた変化や各種イベントも多く存在するので、少なくとも1年分は十分に楽しめる。
ただ、内容の深さにムラがあり、特にメインクエストクリア後はやることが少ない。
もちろん何でもできるが、お金は余りすぎるし追加ダンジョンもないしで、農業も戦闘もやる意味が薄くなってくる。
その割には、結婚イベントはクリア後にしばらくプレイしないと進まないので、プレイがかなり作業的になってしまう。
その他、住人の会話やボス戦のバランスや仲間モンスターの上限数など細かい点がやや粗く、惜しい感じがした。
カメラワークもやや悪く、慣れるまでは目が疲れることも多かった。
また、説明書やゲーム内チュートリアルが不親切で、一部操作やシステムに関しては攻略情報を調べないと分からないようなものもあった(分からなくてもどうにかなるが)。

<プレイの記録>
少し普段とは違うジャンルのゲームをプレイしようと思い、シリーズ化されているこのゲームを選んでみた。
住人と友好を深めたり制限時間内でダンジョンを攻略したりというのは、ムジュラの仮面にも似た感覚を受けた。
自由度の高さゆえに、自分の好み通りのプレイができ、十分に楽しむことができた。
例によって遠くから攻撃するのが好きなので、武器は杖(特にガイアロッド・ウィンドロッドあたり)をメインにしていた。
戦闘時に連れるモンスターは、最終的にユニコキング・デーモンマスター・フェアリーの3体になった。
杖が優秀らしく、苦労するところはほとんどなかったが、コロシアム2周目の最後だけは回避困難な即死級攻撃の連発に悩まされた。
パートナーにはオデットを迎え入れて、幸せな(?)生活を送った(笑)。
要素が多いのでさすがに全てをやりきることはできなかったが、基本的な部分は大体こなした。

<総評>
粗い部分もあるが、自由度の高い生活&冒険ゲームで、束縛されることなく楽しくプレイしやすい。
難易度も手ごろで誰にでもお勧めできる。
細かいゲームバランスや長期プレイ時の新要素等を充実させていけば、トップクラスに面白いゲームになりそうな予感もする。



ぷよぷよ7

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<システム>
同色のブロック(ぷよ)を4個繋げて消していく落ち物系パズルゲーム。
有名なぷよぷよシリーズの一つで、このソフトには大変身という新ルールが追加されている。
このルールでは、7回ほど相殺またはおじゃまぷよを消すことで、変身モードに入ることができ、連鎖を組めない人でも気軽に大連鎖気分を味わえるようになっている。
それ以外にも、初代・通・フィーバー・なぞぷよと豊富な従来ルールがある上に、Wii版独自の協力系ルールもあったようである。
その他、CPUとのフリー対戦、勝ち抜き戦、連鎖解説、連鎖研究モードなど、以前のぷよぷよシリーズと比べると大幅にボリュームが増している。
また、Wiiでは初めてWi-Fi対戦が可能になった。

<演出>
自分が以前にプレイしたフィーバーと比較すると比べると控えめになっており、その分ゲームに集中できるようになった。
ぷよのデザインを変えることができたりと、視認性の部分が大きく改善されている。
対戦用BGMも豊富で、通やよ〜んのBGMアレンジなど、旧作のプレイヤーが楽しめるような要素もある。
登場キャラクターは、旧作(よ〜ん以前)のキャラが出てきたり、それぞれのキャラに変身時グラフィックとボイスが設定されていたりと、バリエーションは豊富である(一部手抜き的な部分もあるが)。
一人用モードのストーリーはいつもの軽いものだが、プレイキャラ選択できる場所があったりと工夫も見られる。

<完成度>
豊富なゲームモードがあり、十分な出来である。
しかし、これの前作の15thも良くできていたらしく、それとの比較で世間の評価はあまり高くないらしい。
CPUのAIはかなり強化されており、特別な戦略を取っては来ないものの、普通に6連鎖くらいを高速で組んでくることもある。
もちろん弱いCPUも用意されているので、初めての人でも普通にプレイできるようになっている。
新ルールには改善の余地がないわけでもないが、ぷよぷよの新規プレイヤーを取り込むには良いルールだと感じた。
Wi-Fi対戦に関してはまだ問題が多く、特にレート&マッチングの仕様やゲームの安定性(エラー発生率)などの面において改善の余地も多い。
ただ、初めてのWii・DS共有のネット対戦ということと、対戦中はそこそこ快適ということ考えれば、ギリギリ許容できる範囲である。

<プレイの記録>
Wiiに一つはぷよぷよを置いておきたかったので購入した。
やはりWi-Fi対戦に対応したというのが大きかった。
大変身では、(個人的な好みで)主にサタンのちび変身でプレイしていた。
個人的には、変な操作癖がつく上に対戦がスピード化しすぎるという理由で、大変身の瞬間落下(クイックドロップ)があまり好きになれなかった。
主に通のWi-Fi対戦をメインにプレイしていたが、やはりエラー発生率の高さやデータロードによるテンポの悪さがいまいちと感じた。
とはいっても、ネット対戦のレベルは高い上に対戦が始まってしまえば結構快適なので、数千試合はやってしまった(笑)。

<総評>
ネット対戦にも対応し、以前のぷよぷよと比べると大幅に完成度が上がった。
続編も出ているので、最新のものを勧めるが、ぜひ多くの人にぷよぷよをプレイしてもらいたい。
この調子で、(高すぎない頻度で)バージョンアップを進めていってもらいたいものである。



スーパーペーパーマリオ

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<システム>
探索型のステージクリア式2Dアクションゲーム。
基本は2Dだが、時間制で3Dに切り替えることができ、奥行き方向にも移動できる。
一見するといつもの2Dマリオのように見えるが、謎解き要素が高いゲームになっている。
ゲームを進めることでフェアリンという特殊能力を持ったキャラが仲間になり、それをうまく駆使することがクリアの鍵になる。
また、ルイージ・ピーチ・クッパといったマリオ系キャラも仲間になり、ステージによってはそれらのキャラをうまく使い分けることも重要になる。
キャラにHPやレベルがあり、住人との会話も謎解きの重要な要素なので、RPG的な雰囲気もある。
その他、一言では語れないほど多彩システムが組み合わさっており、とにかくプレイヤーを飽きさせないような作りになっている。
ミニゲームや勝ち抜き戦や高難易度ダンジョンなどやり込み要素も豊富にある。

<演出>
紙のようなグラフィック表現で、特別綺麗なわけではないが印象に残りやすい。
システムとも関連して演出は非常に多彩で、敵モンスターのバリエーションもかなり多い。
ただ、エレベーターの移動に代表されるように、一部ゲームテンポを悪くする演出も見られるので、その点は改善の余地がある。
BGMは記憶が薄いので、目立ったものはなかったのかもしれない。
マリオのゲームとしては珍しく比較的凝ったストーリーがある。
ストーリーの存在はマリオゲームらしくはないが、ゲームをより深いものにしている。

<完成度>
とにかくゲーム内容が豊富で面白い。
個々のシステムが特別に目新しいわけではないが、それを全部一つのゲームに突っ込んであるところがすごい。
その意外なゲーム展開に笑わされるような場面も多い。
全体的に難易度は低めで、それほどやりごたえがあるようなものは少ないが、それでも面白さは十分である。
基本的には良くできているが、何度も2Dと3Dを入れ替えるのが面倒だったり、アイテム使用の際に無駄にリモコン操作を要求されたりと、細かい部分で快適さが損なわれている。
頻繁に行う操作や行動をもっとスムーズに行えるようになれば、テンポが良くなり、さらに良いゲームになった気がする。

<プレイの記録>
謎解き的な要素に惹かれて、Wiiの最初のゲームとして買ってみた。
個人的な好みとも一致し、正直なところ本編のマリオよりもずっと楽しめた。
最初のところで、「世界を救ってくれ」といったような話の展開になり、そこでYES・NOの選択肢が出てきたのは今でも良く覚えている。
もちろん一回は断っておいた(笑)。(ちなみにYESを選ぶまでループになるわけではなく何度か断るとそのままゲームオーバーになるらしい)
フェアリンは、トるナゲールやノッテコこーを連れて行動することが多かった。
さすがに2周以上プレイすることはなかったが、一部のコンプリート要素以外はほぼ全てプレイしきったはずである。
今後続編をやる機会があれば、ぜひまたプレイしてみたい。

<総評>
まさに何でもありといった感じのゲームで、それを上手くまとめきったのはすごい。
やりごたえよりも面白さを求める人には特にお勧めである。
そのカオスな内容は、プレイヤーに強烈な印象を与えてくるはずである。



桃太郎電鉄16

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<システム>
日本の鉄道マップを移動しながら、資産トップを目指すターン制の双六ゲーム。
基本的に2〜4人(CPUを含む)での対戦で、どこかに設定される目的地に一番乗りすることで報奨金を貰える。
目的地を目指さなくても構わないが、目的地から一番遠いところにいると貧乏神がついて妨害行為を受ける。
さらに、しばしば貧乏神は上位版に変身し、プレイヤーをどん底に突き落とす(笑)。
鉄道マップ上の一部の駅では物件(店や農場など様々)を買うことができ、1年(12ターン)ごとに収益を得ることができる。
プレイ中に手に入るカードを使うことで、一回に複数個のサイコロを振って一気に移動したり、移動以外の特殊な行動をしたりすることもできる。
堅実に資産を上げていくには、購入する物件の選択やカードの使い方や目的地への移動経路などが重要になる。
対戦ゲーム初心者用に貧乏神が出ないモードもある。

<演出>
基本的に演出面は控えめである。
マップは3Dグラフィックであるが、実質的には2Dである。
イベント関連は一枚絵が多いが、貧乏神関連の演出は結構凝っている。
BGMは、基本的にシリーズ恒例の曲のアレンジが多く、新しいものは少ない気がした。
それを安心感があると思うか手抜きと思うかは、人次第だろう。
ストーリーはなく、純粋に自分で歴史を作っていく形である。

<完成度>
さすがにバージョンを重ねているだけあって、完成度は高い。
移動経路が複数あるような場面でも自動で計算してくれたりと、プレイヤーの面倒な作業が極力軽減されている。
カードの種類も多く、戦略の自由度も高い。
ただ、本気で対戦すると友達をなくすと噂されるほど凶悪な戦法を使えるので、対戦ゲーム慣れしてない人とやるときは少し気を使ってあげると良いかもしれない(笑)。
また、イベントが豊富に用意されており、1人でも長期間遊べるように配慮されている(もちろん多人数でプレイした方が圧倒的に楽しいが)。
ゲームバランスもかなり良く調整されている。
CPUのAIも昔と比べると大幅に強化された(強さを選べるので強すぎて困るということもない)。
唯一大きな問題としては、シリーズ全体の問題でもあるが、やはりプレイに時間がかかることである。
ある程度楽しむにはかなりのターン数をプレイしないといけないが、それには数時間から数十時間かかる。
他の人とそれだけの時間を共有して一回の対戦を楽しむというのは、なかなか難しい。

<プレイの記録>
以前のバージョンを何度かプレイしたことがあり、気に入っていたので購入を決めた。
昔の桃鉄よりも大幅に内容が向上していたことに驚いた。
特に貧乏神の上位版の妨害にはかなり悩まされた(笑)。
プレイは非常に快適で、一人で最長の100年プレイも飽きることなく達成した。
どうにか機会があって、他の人と50年程度の対戦も数回できた。
自分は嫌がらせが好きなので、マリオパーティーよりも、血も涙もない桃鉄シリーズが合っている気がする(笑)。
地味に日本の地理に強くなるのも良い。
Wi-Fi対戦などを強化した続編に期待していたが、非常に残念なことにシリーズ打ち切りが宣言されてしまった。

<総評>
本気で対戦できるパーティーゲームとしてとても優秀である。
一緒にプレイする相手がいるなら特にお勧めしたい。
ただ、自分の思い通りにならないとイライラするような人にはお勧めできない(笑)。
シリーズ化されているが、完成度の関係で比較的新しい方の作品をやるのが良いだろう。



星のカービィWii

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<システム>
特殊能力であるコピー技を駆使しながらステージクリアを目指すアクションゲーム。
従来のカービィシリーズと同様、敵を吸い込んで吐き出す攻撃と敵の能力をコピーした技が存在する。
本作では、コピー技それぞれに技が存在し、格闘ゲームのように十字キーとボタンの組わせで技を出せる。
さらに、場所限定で上位コピーが存在し、地形すら変えるほどの大技を使うことができる。
収集要素はあるが、ミニゲームの解放条件になっているだけで、エンディングには影響しない。
4人までの同時プレイに対応しており、同時プレイ時はカービィだけでなくデデデやメタナイトなどのシリーズお馴染みのキャラを操作することもできる。
一通りクリアすると敵が強化された裏モードが現れる。

<演出>
グラフィックもBGMもカービィらしい雰囲気が良く出ている。
一方で、異次元空間の怪しい雰囲気や上位コピーの派手な演出など、飽きさせない演出がなされている。
ストーリーは、多少はあるがいつも通り軽いものとなっている。

<完成度>
従来のシリーズから大幅に進化を遂げ、多人数同時プレイ、コピーコマンド技、上位コピー、キャリアーアイテム、異空間など多くの要素が追加された。
ステージを進めるごとに常に新しい展開があり、最後まで十分に楽しめる。
4人同時プレイをある程度前提にしているため、意外にも難易度は高め設定で、正統なカービィシリーズでは最も難易度が高いかもしれない。
異空間ではコピー技が使えない上に常に即死の壁が迫ってくるし、後半面では即死系の罠がしばしば出てくる。
ボスも後半では大ダメージを与えてきたり画面を反転させて来たりと、初見で倒すのはかなり困難である(プレイヤーの腕にもよるが)。
ただ、復帰地点が多く、残り数アップも早いため、結果的にはうまくまとまっている。
本編は申し分のない出来であるが、ミニゲームなど周辺要素はさほど作り込まれていないと感じた。
また、同時プレイでないとカービィ以外のキャラを操作できず、オンラインにも対応していないのが残念なところである。

<プレイの記録>
カービィ64以来の正統カービィということでプレイしてみた。
もともとアクション幅の多いゲームであるが、コピーコマンド技で大幅にできることが増えていたのには驚いた。
上位コピーも不安はあったが、効果的に使われていたためとても良い印象を受けた。
コピー技は、スパーク、ニンジャ、パラソル、アイスあたり気に入っていて良く使っていた。
逆にウィングは操作が難しすぎて、とても使いこなすことはできなかった。
カービィ64が簡単だったので楽かと予想していたが、全く逆で非常にやりごたえがあった。
特に裏モードのボス連戦ゲームは1週間以上はクリアできず、試行錯誤の末にアイスでどうにかクリアした。
難易度が高めだったのもあり、完全クリアの達成感も大きかった。
ただ、やはり仲間キャラがいないのとオンラインに対応してないのがやや残念なので、次に期待したい。

<総評>
とにかくアクションの豊富さが素晴らしい。
一人でも楽しめるが、オフラインで一緒にプレイできる人がいるなら、特にお勧めである。
お気に入りのコピーを見つけて、ぜひ完全クリアまでプレイしてもらいたい。



星のカービィ3(VC)

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<システム>
特殊能力や仲間を使い分けながら進んで行くタイプのステージクリア式アクションゲーム。
Wiiオリジナルのゲームではなく、スーパーファミコンソフトのバーチャルコンソールである。
敵を吸い込んで星に変えて吐き出して攻撃するのが基本となる。
それに加えて、敵の能力を自分のものにして攻撃するコピー攻撃がある。
さらに、仲間が6体いて、仲間と合体すると大幅にアクションが変わる上に、コピー攻撃自体も特性が変わる。
それらをうまく駆使することが完全クリアの鍵となる。
各ステージにはクリア以外の謎解き課題があり、それら全てを達成することで真ボスと戦える。
基本の仲間とは別に黒い生物を自由に呼ぶことができ、それを使って2人同時プレイも可能である。

<演出>
スーパーファミコンのゲームなので特別綺麗なわけではないが、カービィゲームらしい優しい雰囲気に溢れている。
地味ながらも仲間に表情があったり、ワールド間のミニアニメも面白かったりと、細かいところに凝っている。
謎解き関連では、別ゲームからゲストキャラが出演することもある。
BGMは全体的に軽く明るい感じで、カービィゲームらしさが良く出ている。
ストーリーはほとんどないが、カービィ2の続編のような感じとなっている。

<完成度>
バーチャルコンソールであるため、他のWiiのゲームと比較することはできないが、アクションゲームとして十分楽しいものに出来上がっている。
幅の広がったコピー能力と仲間のおかげで、以前のカービィシリーズ以上にプレイの自由度が上がっている。
各ステージが長めで、カービィシリーズの中では難易度が高めだが、普通にクリアできる範囲である。
謎解き課題はヒントが少なく、攻略情報なしでは試行錯誤や練習も必要になる。
クリア率100%を達成するには、ボス連戦モードや高難易度ミニゲームをクリアする必要があり、一筋縄ではいかない。
謎解きヒントの少なさやステージ中で突然スタートするミニゲームなど、多少不親切な点はあるが、ゲーム初心者から熟練者まで楽しめるカービィゲームとしてうまく作られている。

<プレイの記録>
カービィ2の流れを汲んで仲間と一緒に進めるタイプのカービィということでやってみた。
やはり仲間と進められるのは気に入り、最後まで楽しくプレイできた。
仲間の中では特にナゴ(猫)が好きで、良く一緒に行動していた。
自由に仲間を呼べるシステムではないので(場所が決まっている)、仲間との行動が楽しいだけにそれは残念だった。
クリア後のボス連戦モードはかなり苦戦し、クリアできるようになるまでに本編クリアと同じくらいの時間がかかったような気がする。
その他、苦労した謎解き(全て自力で解いた)や高難易度のミニゲームなども良く記憶に残っている。
仲間システムややりごたえのある難易度が気に入り、このゲームはカービィ2と並んで自分の中では特に思い入れのあるものとなった。

<総評>
カービィシリーズの中ではマイナーな方だが、仲間とコピーの組み合わせシステムは楽しく、カービィ好きならばプレイすべきである。
ゲームバランスも絶妙なので、ぜひ自力で完全クリアに挑戦してもらいたい。
最近のゲームと比較すると見劣りする部分もあるが、一昔のゲームならではの良さが光っている。



ラストストーリー

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<システム>
リアルタイム戦闘のRPG。
基本的に全ての戦闘がイベント戦闘であり、特定地域への潜入と戦闘がまとめて一つのミッションとなっている。
そのため戦闘フィールドは戦闘毎に異なり、地形を生かした戦略も重要になる。
主人公は敵を引き付ける特殊能力を持っており、プレイヤーはそれをうまく使って仲間をサポートしながら戦う。
基本的に主人公しか操作できないが、仲間に指示を出すこともできる。
ゲーム全体の流れとしては、イベントとそれに対応する戦闘がメインとなり、プレイヤーが映画の主人公を操作しているような感覚である。
イベントの合間に時々街での自由行動時間があり、装備の強化などをできることもあるが、全体的に自由行動時間は少ない。
ゲーム本編とは別にWi-Fiでの協力プレイや対戦プレイが可能で、そちらでは好きなキャラを操作して戦える。
Wi-Fi対戦の合間には、限定的ではあるものの他プレイヤーと会話を楽しむこともできる。

<演出>
リアル風の3Dグラフィックで、他のWiiのゲームと比較しても綺麗である。
大技の派手な演出やしばしば挿入されるムービー等、演出面はかなり凝っている。
ただ、演出パートがかなり長く、プレイヤーが見ていいるだけといった状況も起きやすい。
たびたび入るナレーションのように、ゲームのテンポを悪くしている要素もある。
BGMは、テーマ性を持たせて作られており、質が高い。
曲がうまくゲームの雰囲気を作っており、印象にも残りやすい。
ストーリーはそれほど凝っているわけでもないが、ゲームのストーリーとしては悪くはない。
ただ、演出を前面に出したゲームとして見ると、ストーリーに物足りなさを感じることもある。

<完成度>
イベントを戦闘操作と一体化させるという試みは面白いが、その特性ゆえに非常に自由度が低い。
戦闘に関しても、主人公しか操作できない上に主人公の行動種が少なく、仲間キャラクターも固定で自由に選択できない。
戦闘中も会話やストーリーがあるため、ある程度仕方ないことだが、ゲームとして見るとマイナスである。
かといって、ストーリー自体にそれだけで見る人を惹きつけるほどの魅力はないので、中途半端な印象も受けやすい。
また、カメラワークがやや不安定で、細かい街の構造などとも関連して、目が疲れやすい。
難易度は中程度だと思うが、レベル上昇によるステータスアップが大きいため、レベル上げ次第でゲームバランスはどのようにでも変わる。
Wi-Fi対戦は意外と良く作られているが、行動種や戦略の少なさは相変わらずなので、やはり本格的な対戦ゲームと比べると見劣りする。
全体的には悪くない出来で十分遊べるゲームだが、いまいち完成しきっていないといった印象である。

<プレイの記録>
リアルグラフィックはさほど好きではないが、任天堂らしからぬリアルなRPGで、Wi-Fi対戦もできるということでプレイしてみた。
普通に最後まで楽しめたが、やはり自由度が低いので何か足りない印象で、何周もプレイすることはなかった。
個人的に後方から攻撃するのが好きなので、できれば主人公以外のキャラも操作して戦ってみたかった。
キャラクターは、クォークやマナミア辺りが気に入っており、Wi-Fi対戦では良く選択していた。
対戦は集団戦がなかなか面白く結構プレイしたが、戦略の底が見えている感じだったため(アイテムが非常に強力)、そこまで深くやり込むほどではなかった。

<総評>
プレイヤーがストーリーの中でゲームを操作していけるのは面白い。
あまり見かけない形式のゲームで、自由度の低ささえ気にならないなら、普通に楽しめるはずである。
惜しい部分も多いが、今後のシリーズで、プレイヤーがストーリーに干渉できるようにしたり、基本を維持しつつ自由度を確保したりできれば、大幅に面白くなるような気がする。



GRADIUS ReBirth

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<システム>
パワーアップのある非弾幕系横スクロールシューティング。
機体を数種から選択でき、機体毎にパワーアップの際の強化のされ方が違う。
また、パワーアップでどこを強化するかは、ある程度自由に選択できる。
クリアすると自動で周回プレイになり、スコアランキングにも対応している。
安価で購入可能なダウンロードソフトである。

<演出>
ファミコン〜スーパーファミコンあたりの過去作の雰囲気を維持して作られており、グラフィックもBGMもレトロな雰囲気がある。
とはいっても決して悪いわけではなく、良い雰囲気を作り出している。
ストーリーも簡単ながら存在し、難易度ノーマル以上で3周クリアすると真エンディングを見られる。
演出全般が過去作と繋がりがあるようである。

<完成度>
もともと完成されたジャンルであるので十分な出来である。
過去作を維持するというコンセプトが良く表現されているが、それゆえにかなりシビアな部分もある。
一番の売りのパワーアップシステムだが、被弾して残機が減る際にパワーアップが全て解除されて復帰ポイントまで戻されてしまう。
特に周回プレイだと難易度が上がるため、一度被弾するとそこから立て直すの非常に困難になる。
また、(自分の感覚では)ゲーム操作の初期設定にやや問題があり、初めにしっかり設定しないと快適にプレイできない。
パワーアップによる強化攻撃は爽快なので、被弾せずにプレイできる実力があれば十分に楽しめる。
一応初心者向けに一切敵が弾を撃ってこない難易度も用意されているので(ただし真エンディングは見られない)、シューティングが苦手な人でもある程度楽しめるようになっている。

<プレイの記録>
かつてグラディウスシリーズに少しだけ触れたことがあり、横スクロールシューティングも久しくやっていなかったため、挑戦してみることにした。
横スクロール独特の地形には苦しめられつつも、なかなか楽しむことができた。
パワーアップ強化も面白く、主にタイプ1で良くプレイしていた。
難易度ノーマルでどうにか真エンディングに到達できたが、上記のシビアさのために2周目以降は苦行のようであった(笑)。
2周目以降は全くと言って良いほどパワーアップできず、ほとんど最低ランクで死にまくりながら無理矢理進めた感じであった。
正直、2周目以降は常人のプレイする難易度ではない気がした(笑)。
とりあえず、タイプ1、2、3でノーコンティニュークリア(難易度ノーマル)したが、さすがにシューティングの世界はレベルが高く、スコア上位には全く手が届かなかった。
なお、トップは数百周&スコアカウントストップの周回プレイを達成しており、動画もアップされていたが、もはや別のゲームのようであった。

<総評>
横スクロールシューティングの王道として良くできているが、パワーアップシステムが長所であり短所でもあると言える。
ある程度慣れてくれば、状況に応じて装備を切り替えて戦うという面白さを見出すことができる。
多少の忍耐力は必要になるが、そこが気にならないならば、安価でもあるのでぜひプレイしてみると良いだろう。



はじめてのWii

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非公式レビュー(VC)

<システム>
リモコンに付属(?)のミニゲーム集。
リモコン操作を生かしたゲームで、シューティングやレースや卓球などがある。
リモコンを傾けたりリモコンで画面をポイントしたりと、直感的に操作できる。
Wii本体で作ったキャラ(Mii)をキャラクターとして使うこともできる。
どのゲームも2人での対戦が可能である。
1人プレイでは結果に応じたメダルを貰えるため、ある程度やり込むこともできる。

<演出>
派手な演出はないが、ゲームする上では十分な出来である。
ビリヤードのミニゲームは妙にリアルで良く作られていた。
BGMは、特に印象に残るようなものではない。
ストーリーはなく、純粋なミニゲーム集である。

<完成度>
ミニゲームの種類は限られているが、どれも意外と良くできている。
戦略が重要になるようなものもある。
直感操作が優秀で誰でも簡単にできるため、ゲーム初心者とやっても盛り上がりやすい。
リモコンがセットになることを考えれば、実質的な値段も非常に安い。

<プレイの記録>
それほどやり込むことはなかったが、他の人が来ると良くやっていた。
エアホッケーや卓球あたりで対戦するのが好きだった。
一人ではタンクを結構やったが、かなり難易度が高く、全面クリアはできなかったはずである。
気軽にプレイできるのだが、ディスク入れ替えが面倒で、一人ではわざわざ入れ替えてまでやろうという気になれないのが残念なところである。

<総評>
2本目のリモコンを必要としているならば、絶対にお勧めである。
他の人と遊ぶ際に、非常に優秀である。
ただし、当然ながら他の本格的なゲームには及ばないため、ゲームソフトだけを目的にわざわざ買うようなものではない。