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WiiU

ハード総評

Wiiの後継に当たる家庭用ゲーム機でタブレットコントローラーが標準でつき、文字入力は便利になった。
しかし、ゲームの際はテレビ画面と手元の画面を同時に見るのはほぼ不可能であり、それをわざわざ標準コントローラーにする必要があったのかはかなり疑問が残る。
ソフト全体を見ても、タブレットコントローラーの画面を有効に使えているようなゲームはかなり限られている。
純粋なゲームコントローラーとして見ても、標準コントローラーは充電の持ちが短い(5時間くらい)上に大きくて重いため、使いやすいものではない。
また、1台の本体に対して1台の標準コントローラーしか対応していないため、多人数プレイの際に手の内を見せないといった使い方ができず、1人だけが手元画面のあるコントローラーを使うという謎な仕様になってしまった(2台以上も対応予定らしいがそもそも標準コントローラーが高すぎる)。
WiiU用の従来型コントローラーのProコントローラーはやや値が張るものの、癖のないボタン配置と充電の持ちの長さ(50時間くらい)などの面で優秀であり、筆者はほとんどこちらを使ってゲームしていた。
WiiからWiiUになって、コントローラーが多すぎて既に一般人がついていけないほど複雑になってしまっているので、今後の標準コントローラーはリモコンヌンチャクとProコントローラーに絞ってもらいたいとすら感じる。
WiiUのコントローラー以外の部分では、画質とネット周りが大きく向上した。
交流要素であるミーバースができ、制限は多いものの、何の交流もなかったWiiと比べるとゲームのネットワークをより楽しめるようになった。
ソフトについては、基本的な質は上がっているがとにかくソフト本数が少ない。
しかも、その多くは任天堂発売の定番ものであり、他社からも様々なジャンルのソフトが発売されていたWiiと比べると明らかにやりたいゲームを見つけにくくなった。
バーチャルコンソールや新作ダウンロードソフトもWiiと同じように存在するが、やはりWiiとは別枠である上にWiiよりも数が少なく、いまいち魅力に欠ける。
幸いオンライン対戦系のゲームは長期に渡ってプレイできるので、限られたソフトをひたすらプレイする感じになりやすい。
全体で見ると、ネットワーク周りは純粋に良くなったが、その他の部分ではいまいちと言わざるを得ない。



スマッシュブラザーズforWiiU

公式サイト
ウィキペディア

<システム>
シリーズ4作目に当たる任天堂キャラ(+α)の対戦アクション(格闘?)ゲーム。
お馴染みのキャラを使って、最大8人までで戦い、撃墜ポイントを競う。
コマンド不要で快適に操作できる点は前作までと変わらない。
対戦システムのやや大きな変更点としては、同時崖掴まりの仕様が変更になり、崖付近での駆け引きが向上した。
今作では、5人以上での対戦に対応し、また一方では1対1の対戦が公式ルールになった。
オンライン対戦も、大きく分けて5つのルールに分かれ、各個人が好きなルールで対戦できるようになった。
また、オンラインでは使えないものの、各キャラの技や能力をカスタマイズできるようになったり、似顔絵キャラのMiiを対戦で使うことができるようになったりした。
その他、リプレイ保存機能や自作ステージ等投稿機能など細かい部分も向上した。
影は薄いが、ワールドスマッシュという簡易ボードゲームやオンライントーナメント機能などもできた。

<演出>
前作は簡易ストーリーモードのようなものがあったが、今作ではそれは削られた。
グラフィック面では、良いかどうかは別として、強い吹き飛ばしを与えた時に黒い稲妻がキャラ周りに表示されるようになった。
ステージでは、やたら凝った構造や派手な演出を見られるものもあるが、正直なところ対戦する上では邪魔になることの方が多い。
BGMは前作までの使いまわしもかなりあるが、非常に曲数が多く、それだけでも結構な価値はある。

<完成度>
プレイヤーの間では様々な評価があるようだが、シリーズ全てをかなりやりこんだ筆者の感覚では、純粋な対戦部分についてはシリーズ最高の出来だと言える。
ゲームスピード・適度に繋がるコンボ・攻撃を受ける側の対応幅・撃墜のしやすさなど、どれを取ってもアンバランスさを感じない。
また、発売後のバランス調整の存在による部分もあるが、多数のキャラがいるにもかかわらず、キャラ間のバランスは非常に良く、ごく僅かなトップ層を除けば、どのキャラを使っても使い込み次第で勝つことができる。
あえて言うなら、一部のステージは対戦には使いにくいが、それは選ばなければ良いし、その多くはオンラインでも出現しにくくなっている。
オンライン対戦に終点限定1対1ルールができたのも良く、これまで以上に真剣勝負も楽しむことができるようになった。
しかし、オンライン周りのシステム・大会機能・ワールドスマッシュ・カスタマイズなどに関しては、まだまだ改善の余地があるように感じた。
例えば、大会機能のトーナメントは簡易大会が数分間隔で開催されるが、大会を安売りしすぎである。
数ヵ月に1回程度の開催にして、1000人規模のトーナメントを1日かけてやるくらいのものであれば、本当の公式大会イベントとして盛り上がったのではないかと思われる。
カスタマイズも必殺技変更程度にとどめてバランスを取り、オンラインでも使えるようにした方が良かったように感じた。
本作のカスタマイズはかなり極端に性能を変えることができるため、ほぼカスタマイズの相性だけで勝負が決まってしまうような組み合わせも存在している。
オンラインでの問題行動防止策も取られているが、それもあまり適切に機能しているとは言えず、かえって邪魔になる場合すらあった。

<プレイの記録>
スマブラシリーズの新作というだけで深く考えずに期待して買ったが、驚きの参戦キャラもおり、シリーズ1番と言って良いほどに楽しめた。
ゲームバランスとオンライン対戦環境が前作より良くなったのが大きく、気軽にやりたいときはエンジョイ乱闘で、真剣にやりたいときはガチ1on1でプレイした。
前作にはエンジョイ乱闘に相当するルールしかなく、しかも戦う気のないプレイヤーばかりでやる気を削がれたが、今作ではそういった層が3DS版に流れたのか、普通に対戦できることが多く、飽きることなくプレイし続けられた。
キャラは前作同様、ほぼデデデのみでかなりやり込み、ガチ1on1での勝率は65%くらいとなった。
唯一、問題行動防止策だけには理不尽さを感じざるを得ず、普通に対戦しているのに極端な1人狙いとして強制退場させられたり、こちらの戦法が相手の怒りを買ったのか通報を受けて問題プレイヤーとしてまともにオンライン対戦できないようにさせられたりしてしまった。
そのような自動化された不正防止策は、安易に入れないで欲しいものである。
オフライン対戦もやりたかったが、悲しいことに既にそういった歳ではなくなってしまったし、そもそも筆者ほどにやり込む人もそうそういないので実現しなかった。

<総評>
完成されたシリーズの続編なだけあって、基本ルールだけでも十分な出来である。
対人ゲームが好きな人ならオンラインだけでも十分に楽しめるが、オフラインで競える友人がいるならこれ以上に楽しめるゲームもほとんどないと言っても良い。
WiiUがあるなら、ぜひやるべきゲームである。



ゼルダの伝説 スカイウォードソード

公式サイト
ウィキペディア

<システム>
3DアクションRPGのゼルダの伝説シリーズの続編。
道具や武器を駆使して、敵との戦闘やダンジョンの謎解きを行う。
この作品の最大の特徴は、リモコン型コントローラーの振りが、そのまま中のキャラ(リンク)の剣の振りとなる点である。
剣を振る方向が攻略のポイントになっていることもあり、爽快感を得やすい作りになっていると同時に、適当に振り回すだけでは進めないようになっている。
前作(トワイライトプリンセス)にあった玉を集めるイベントも健在だが、時間制限要素や鬼ごっこ要素(一撃即死)が加わり、緊張感が高まった。

<演出>
ストーリーは、従来通りのヒロインのゼルダを助ける内容と合わせて、剣にまつわる内容が加えられている。
ストーリーメインのゲームではないため、深く語られることは少ないが、プレイ内容とリンクする部分もあり、良くできている。
グラフィック面については、淡い色合いへの変更、ゼルダのデザインの変更、空を飛ぶ演出などが特徴として挙げられ、どれも良くできているが、近年の他のゲームと比較して特別目立った点があるとは感じなかった。
BGMは、メインテーマ曲が個人的に気に入っていたが、時のオカリナのように謎解きに絡むものはなく、普通の良BGMといったところである。

<完成度>
新アイテムのビートルを使った謎解きは新感覚で特に評価できる。
全体的にダンジョンや謎解きの質が高く、攻略難易度も絶妙に調整されている。
戦闘面も良く調整されており、低難易度や低難易度選択可のゲームが多くなってきている中で、しっかり工夫しないとクリアできないようになっているのは個人的に評価できる。
リモコンの動きで剣を振るシステムはアイデアとして面白いが、ジャイロセンサーのずれや振り速度・振り方向の問題で思い通りに動いてくれないこともあった。

<プレイの記録>
Wiiのゲームだが、当時がプラスリモコンがなかったためプレイできず、WiiUになってプレイすることになった。
ゼルダの雰囲気の変わりように驚いたり、無感情なサポートキャラ(ファイ)に物足りなさを感じたりはしたが、内容が非常に良いため最後まで楽しくプレイできた。
玉集めイベントで、ファイに「心が折れるまで何度でも挑戦できます」と表情一つ変えずに言われたのが妙に記憶に残っている(笑)。
戦闘面では、黒くてでかいボスが、やりにくい下から上への振りを必要とされて印象が良くなかったが、ラストの方のボスは普通に強く、戦いをかなり良く記憶している。
ダンジョンも楽しくやってはいたはずだが、特に行き詰まるポイントもなかったため、何年も経った今となっては、はっきりとは覚えていない。

<総評>
若干操作に難はあるが、正当なゼルダシリーズとしては過去最高と言っても良い出来だと思われる。
斬新さもあるので、プレイできる環境があるならやっておいて損はないだろう。



ぷよぷよテトリス

公式サイト
ウィキペディア

<システム>
ぷよぷよ(通ルール)とテトリスを一本にまとめたアクションパズルゲーム。
ぷよぷよかテトリスのどちらかを選択して戦うVSルールの他、それぞれが切り替わるスワップルールや1画面に両方が混在するMIXルールなどがある。
1人用モードは、従来のぷよぷよシリーズに準拠しており、簡易会話の後に対戦を行う形式となっている。
オンライン対戦は全てのルールに対応している(レートは共有される)。
地域ごとのオンラインランキングがあったり、対戦の合間に簡易メッセージを送れたりと、従来ぷよシリーズよりオンライン周りで多少強化された面もある。

<演出>
ストーリーは、新たにテトリスメンバーが加えられて多少凝った部分も見られるが、基本的には従来通りでおまけの域を出るものではない。
グラフィックやBGMも特別な変わり映えはなく、可もなく不可もなくと言ったところである。
特にそれ自体気になることでもないが、他のゲームと比べるとやや物足りなく感じる部分もある。
1つ大きな問題は、オンライン対戦で背景やBGMが固定されてしまう点であり、従来はランダムで切り換わっていたのになぜわざわざ固定にしたのか謎である。
ダウンロードコンテンツでBGMの購入ができるが、これもオンライン対戦では一切再生されない仕様になっており、売る気があるのかないのか意味不明である。

<完成度>
ぷよぷよとテトリスを1つのソフトにまとめて自由に対戦できる形式にしたのは評価できる。
ただ、やはり調整が難航したのか、様々な部分において粗が目立つ出来となっている。
上のBGM固定の件もそうだが、なぜこのような仕様にしたのかと問いたくなるような部分はかなりある。
細かい部分に目をつぶれば普通に楽しめるが、何かと不便さを感じてしまうことは多い。
ぷよぷよとテトリスで対戦したときのゲームバランスは上位同士の対戦で見るとかなり悪いが、根本的なゲーム性が異なる2つのゲームであるため、本作が第1作目であることも考えれば、まだ良くできた方とも言える。

<プレイの記録>
基本ぷよぷよのみでオンラインのVSルールばかりやっていた。
なんだかんだで対テトリスも楽しんでやっていたが、やはり上級者のテトリスを相手にすると圧倒的スピードで押され、1連鎖もできずに負けるようなことも多かった(笑)。
ぷよ対テトのバランスが崩れる原因がテトのハードドロップなので、それを切ったルールでの対戦募集も行ったりもした。
1人用モードでは、テトリス強制の部分で苦戦させられることが多かった。
良い機会と思ってとことんモードなどでテトリスの練習も多少やったが、何をやっても結局最後はスピードの問題になってしまい、あまり上達はしなかった。
やはり、自分の場合は戦略を練るのが楽しいのであってタイムアタック的なことは楽しめないので、テトリスは肌に合わない感じを受けた。

<総評>
決して良い出来とは言えないが、アクションパズルゲームの王道であるぷよぷよとテトリスが両方できるというのは悪くない。
友人などとゲームする機会があるなら、あって損することはないはずである。
ただ、本気でプレイしようとするといろいろ粗が気になってくるので、真剣勝負を求めるならあまりお勧めはできない。



スターフォックス ガード

公式サイト
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<システム>
基地に監視カメラを設置して、基地に侵入する敵ロボをカメラ内蔵の弾丸で撃破していく防衛&シューティングゲーム。
WiiUのハードを最大限に利用しており、テレビ画面には12台の監視カメラの映像がそれぞれ表示され、コントローラー画面には基地マップや監視カメラ配置が表示される。
コントローラー画面で監視カメラの向きを変更したり、ショットするカメラを指定したりして、侵入ロボの全撃破を目指す。
疑似オンライン対戦に対応しており、侵入ロボの種類・移動経路・タイミングなどを指定してアップロードし、他のプレイヤーに防衛チャレンジさせることもできる。

<演出>
スターフォックスという語が入っているが、(シリーズ未プレイなので詳しくはわからないが))スターフォックスのキャラはオマケ程度にしか登場せず、ほぼ完全新作と言って良い。
ストーリー等の演出は最低限にとどめられている。
しかし、ゲーム画面そのものに高い演出性があり、実際に自分がカメラ監視員になっているような体験ができる。

<完成度>
低価格のダウンロードソフトではあるが、非常に良くできている。
特にWiiUの2画面性の活かし方の面では、自分のプレイしたWiiUソフトの中で最高であると断言できる。
敵ロボのバリエーションも豊富で、やりがいのある内容になっている。
オンラインのバランスも良く、若干チャージショット(範囲&高威力)が強すぎる感はあったが、工夫次第でかなり難しいコースを作ることが可能で、作る楽しみもある。

<プレイの記録>
スターフォックスシリーズには縁がなかったが、低価格でリアルタイム防衛システムも面白そうだったので購入してみた。
カメラの配置とカメラ画像を頭の中で統合して敵の動きを予想する感覚が非常に斬新でかなりやりこんでしまった。
オンラインマップの製作では、コストの小さいカタツムリや標準アタッカーをかなり多用し、数で攻めるマップを良く作っていた。
何体もロボを並列に処理しなければならない作りはなかなか効果的だったようで、なかなか悪くない基地突破率であった。
ただ防衛する方の腕前はそれほど高くなかったため、自分の作ったマップの防衛に自分で苦労するようなこともあった(笑)。

<総評>
他に類のない斬新なゲームで、価格以上の出来であることは間違いない。
WiiUだからこそ作れたゲームなので、続編は簡単には作れないのかもしれないが、できれば1つのゲームシステムの形として、シリーズ化してもらいたいものである。



ピクミン3

公式サイト
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<システム>
ピクミンと呼ばれる小型生物に適切に仕事を割り振ってミッションをクリアするタイプの戦略(?)ゲームで、(筆者は前作までプレイしていないが)シリーズ3作目に当たる。
未開の惑星のいくつかのフィールドを探索して、宇宙船のパーツを見つけていく。
その際に食料調達も同時に行う必要があり、食料が底を尽きるとゲームオーバーとなる。
フィールドには障害物や敵モンスターがおり、時間制限もあるので、複数のキャラやピクミンを同時に動かして効率良く計画的に探索することがゲームの鍵となる。
また、メインとなるストーリーモードの他に、スコアアタックミッションや対戦ミッション(オンライン非対応)などもある。

<演出>
ストーリーはないこともないが、基本的にはオマケ程度である。
一応、主人公達の会話を通して裏設定などが分かるようにはなっている。
グラフィックは異常なまでに綺麗であり、ファンタジー世界でありながらも実写かとさえ感じるほどの出来である。
BGMは全体的に控えめに作られており、どちらかというと自然感が重視されている。

<完成度>
フィールド構成や謎解きが良く練られており、高い完成度である。
また、ゲームの最初は慣れないが、やっていくうちに、並列的に複数作業を進めることに対して自身の上達を感じることができる。
さらに、ゲームパッドをそこそこ有効に活用できている数少ないゲームの1つでもある。
多少の欠点としてはゲームボリュームの少なさが挙げられるが、その分密度が高くなっていると考えればさほど大きな問題ではない。
それと、このゲームの性質上仕方ないことだが、ボス戦などでも戦うのはピクミンであり、プレイヤーの操作する主人公は基本的に傍観するか逃げ回るかなので、やや爽快感や達成感に欠ける感はあった。
対戦ミッションは、1人でいくらか動かしてみた感じでは、かなり面白そうな印象を受けた。
それだけにオンライン対戦がないのが悔やまれる。

<プレイの記録>
リアルタイムストラテジー的なゲームでシリーズも3作目ということで購入してみた。
最終ステージには苦戦したが、食料には余裕があったので特にゲームオーバーにもなることなくクリアできた。
2周目のプレイでは食料(フルーツ)全回収も達成できた。
ただやはり大量にピクミンを失うケースもあり、そのときは悲しいものがあった。
クリア後のハードモードのようなものもなかったため、プレイ時間は少なめであった。
オンライン対戦があれば、それだけでも長期間プレイできたと思うので、ぜひ次回作以降で実現してもらいたいものである。

<総評>
やや物足りない感もなくはないが、十分良くできた作品である。
やや難しいところもあるが、救済措置はあるので誰でも多少頑張ればクリアは可能なはずである。
なかなか他にはないタイプのゲームであるため、ぜひシリーズを重ねてさらなる良作へと進化させてもらいたい。



星のカービィ鏡の大迷宮

公式サイト
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<システム>
カービィシリーズの1つで、いくつかの能力を使い分けてステージを進んでいくアクションゲーム。
ステージクリア式ではなく、広大なマップを探索するタイプとなっており、その点は従来のカービィシリーズと異なる。
また、4人のカービィが同時にマップを探索するように作られており、1人プレイの場合は他のカービィをCPUが担当するが、オリジナル版ではゲームボーイアドバンスを持ち寄って4人同時プレイもできたようである。
難しい場面では、携帯電話のようなもので他のカービィを呼び寄せて協力し合うこともできる。

<演出>
ストーリーは、ゲーム開始時にわずかにイントロが流れる程度でゲーム中のストーリーはほぼ存在しない。
元がゲームボーイアドバンスのゲームであるため、その程度の質である。
ただ、BGMもグラフィックもカービィらしさはしっかり出ており、最終ボスの目玉も健在である。
強いて言うなら、デデデが出ないのがやや物足りない程度である。

<完成度>
カービィの雰囲気を作りつつ、これまでと異なる探索ゲームに仕上がっているのは面白い。
マップ構成はかなり複雑になっていることもあるが、地図を入手できればマップの繋がりが分かるようになっている。
コピー能力も、使いやすいもの使いにくいものあるが、多数あっていろいろな遊び方ができる。
難易度はほどほどに作られているが、必ずしもだんだん難しくなっていくわけではなく、やたら強い中ボスなどもいる。
ボリュームはカービィシリーズの平均程度だと思われるが、クリア後恒例のエキストラゲームなどはないのでやや少ない感を受ける。

<プレイの記録>
WiiUのバーチャルコンソールとして発売されたため購入してみた。
隠し通路などを見つけるのは好きなので、かなり楽しむことができた。
全体の中では、エリア4が分割エリアになっていたため、構造が良く分からず最後まで探索に苦労した。
特別に良く使ったコピー能力はなかったが、スマブラの能力は便利だった。
クリア後のボス連戦モードでは、途中回復のできない最後の連戦が非常に難しく、クリアには1週間以上かかった気がする。
本編では仲間を集めてゴリ押しでボスを倒していたことが多かったので、ボス連戦モードで初めて倒し方の分かったボスもいた(笑)。

<総評>
旧作なので、さすがに新作WiiUソフトには及ばないが、ゲーム性は今やっても十分に楽しめる出来である。
バーチャルコンソールとして安価で購入できるので、カービィシリーズや探索が好きならばお勧めである。



THE SWAPPER

公式サイト

<システム>
宇宙を舞台にしたパズルゲームである。
プレイヤーが操作するキャラは1人だけだが、キャラコピー(クローン)を作って本体と同じ動きをさせたり、コピーに乗り移る(スワップ)ことで元の本体を使い捨てしたりできる。
パズル部屋を解くことで宇宙ステーションの深部に進み、謎を解き明かしていく。

<演出>
長く語られるストーリーはないが、所々にあるメモ文章からゲームの背景がわかってくる。
ゲーム自体の内容と合わせて、クローンは個の同一性といった哲学的な内容に迫ってくる演出は独特で面白い。
終始派手な演出はないが、常に孤独な怖さが漂っており、演出性は高い。

<完成度>
基本的な動作はかなり限られているが、その中でかなり多彩なパズルが用意されている。
後の方ではかなり手順の難しいパズルもあるが、全てを解かなければ先に進めないわけでもないので、基本的に快適に進められる。
初見で解けなかったパズルも、後で戻って挑戦してみると解けたりもする。
演出とシステムがリンクしていくのも評価できるポイントである。

<プレイの記録>
任天堂ダイレクトで紹介されており、雰囲気に興味を持って買ってみたソフトである。
予想以上に面白く、後戻りできなくなるところもあるため、何周かプレイしてしまった
一部の見つけにくいメモ以外は自力でどうにかコンプリートした。
最後の選択肢も含めて、いろいろ考えさせられるところもあった。

<総評>
低価格のダウンロードソフトとしては十分な出来である。
それなりに頭を使うが、クリアまでにかかる時間も手頃なので、ある程度の年齢以上の人であれば誰にでもお勧めできる内容である。



NewスーパーマリオブラザーズU

公式サイト
ウィキペディア

<システム>
初代スーパーマリオやスーパーマリオワールドやNewマリオなどの続編にあたる2Dマップマリオである。
敵が散りばめられたアスレチックマップを能力変化(変身等)を駆使しながら進み、ゴールを目指す。
本作の独自変身としてムササビマリオがあるが、従来のしっぽマリオやマントマリオに近いものである。
とにかくやることが明快である。
メインのストーリー(?)とは別に、高難易度アクションが求められるチャレンジミッションもある。

<演出>
基本的には映像の綺麗になったマリオワールドである。
巨大マリオでの全破壊がないので、Newマリオよりはやや地味かもしれない。

<完成度>
システム的には昔に完成したものであるため、基本的に完成度は高いが、目新しさは少ない。
うまい人向けのチャレンジミッションやWiiUの2画面を利用した内容もあったようだが、そのあたりまではやらなかったため、良くわからない。

<プレイの記録>
購入したゲームではなく、WiiUに付属(内臓)されていたものである。
とりあえずメインのゲームは最後までプレイした。
プレイ時間もあまり長くなかったため、印象が薄めである。
チャレンジミッション系は、かなり大変だったので少しやっただけである。

<総評>
長年ゲームをやってきた自分にとっては目新しさに欠けるため高評価にはならないが、親切な作りになっているためゲーム初心者にもお勧めできる。
いわゆるいつものマリオが好きな人はやっておいて損はないはずである。