ぷよぷよでは、勝手に相手が自滅するということはほとんどなく、普通はおじゃまぷよを送って攻撃しないことには勝てない。
その攻撃のために必要になるのが、連鎖である。
連鎖とは、ぷよの消去が別の色のぷよの消去の引き金になって、連続でぷよが消えていくことである。
この連鎖を長く続けることによって、一気に致死量のおじゃまぷよを送ることが可能になる。
とは言っても、適当にぷよを置いたのでは長い連鎖はできない。
そこで、初めに基本的な連鎖の組み方について説明する。
とりあえず基本連鎖さえ組めれば、ある程度は対戦で勝てるようになる。
1.1−A
単に同じ色を4つ揃えて消したところ(白枠で囲まれたぷよは操作している組ぷよ)。 |
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1.1−B
消す場所を変えて3連鎖をしたところ。 |
ぷよぷよにおいて連鎖が起こるのは、ぷよが消えることによって、その上に乗っていたぷよが落ちてくるためである。
この落ちてきたぷよが、他の同色のぷよと4つ以上繋がると次のぷよの消去が起こる。
そのため、意図的に連鎖を起こすには、消す予定のぷよの上に別の色のぷよを乗せておいて、それが落ちて繋がるようにすれば良い。
連鎖を組むには、落ちてくるぷよ(仕掛けぷよ)とそれと繋がる下側のぷよ(土台ぷよ)を組にして配置させることが重要になる。
2.1−A
右3列にぷよを適当に積み上げて、一番上のぷよを消したところ。 |
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2.1−B
右3列にぷよを積み上げて、下から消したところ。 |
2.2
ずらし系の2連鎖。 |
2.3
挟み系の2連鎖。 |
連鎖の最も基礎となるのが2連鎖である。
どんなに大きな連鎖であっても、2連鎖が繰り返されているに過ぎない。
そこで、まずは2連鎖の形をできるだけ多く覚えて、組めるようにすることが大切である。
2連鎖の形にはずらし系連鎖と挟み系連鎖があるが、どちらも重要なので、しっかり組めるようにしておこう。
土台ぷよの隣の列にずらして仕掛けぷよを配置するのがずらし系連鎖である。
土台ぷよの横に別の色(発火色)のぷよを置き、その上に仕掛けぷよを置く。
ただし、形によっては、ずれすぎて繋がらなくなる場合があるので、そういったミスには気をつけよう。
正確に連鎖にするには、何段ずれるかをしっかり把握しておく必要がある。
(参考)ずらし系2連鎖・50選 → 2chain01.zip
3.1
ずらし系2連鎖の一例(四角い印は連鎖の発火点)。 |
3.2
ずらし系2連鎖の一例。 |
3.3
ずらし系連鎖の失敗例。 |
土台ぷよの上に仕掛けぷよを配置するのが挟み系連鎖である。
土台ぷよと仕掛けぷよの間に別の色(発火色)のぷよを挟むようにする。
挟み系連鎖では、仕掛けぷよと土台ぷよの他に、中間ぷよ(広い意味では土台ぷよに分類される)が存在する場合がある。
この中間ぷよを追加することによって、さらに連鎖のバリエーションを増やすことができる。
(参考)挟み系2連鎖・50選 → 2chain02.zip
3.4
挟み系連鎖の一例。 |
3.5
挟み系連鎖の一例。 |
3.6
挟み系連鎖の一例。 |
3連鎖以上は、基本的に2連鎖を重ねることで組むことができる。
重ねられそうな形の2連鎖を追加して連鎖を伸ばしていけば良い。
4連鎖でも5連鎖でも、それの繰り返しである。
連鎖の伸ばし方には、発火点側から伸ばす方法と連鎖終了点(連鎖尾)側から伸ばす方法の2つがあるが、どちらもできるようにしておこう。
(参考)一般3連鎖・50選 → 3chain.zip
4.1−A
ずらし系の2連鎖の形(赤→青)。 |
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4.1−B
青を1連鎖目とするずらし系2連鎖の形(青→緑)。 |
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4.1−C
2つの2連鎖を組み合わせて3連鎖にしたところ。 |
4.2−A
挟み系の2連鎖の形(赤→黄)。 |
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4.2−B
黄を1連鎖目とする挟み系2連鎖の形(黄→青)。 |
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4.2−C
2つの2連鎖を組み合わせて3連鎖にしたところ。 |
4.3−A
挟み系2連鎖の形(赤→緑)。 |
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4.3−B
挟み系連鎖に中間ぷよを追加したところ。 |
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4.3−C
緑を1連鎖目とする挟み系2連鎖の形(緑→黄)。 |
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4.3−D
2つの2連鎖を組み合わせて3連鎖にしたところ(赤→緑→黄)。 |
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4.3−E
赤を2連鎖目とする挟み系2連鎖(黄→赤)。 |
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4.3−F
3連鎖と2連鎖を組み合わせて4連鎖にしたところ。 |
連鎖の構築法としては、大きく分けて、あらかじめ決めておいた連鎖の形に当てはまるように置いていく方法(固定形)と、組ぷよの流れに合わせて組みやすい形に置いていく方法(自由形)の2つがある。
どちらを重視するかは好みの問題だが、偏りすぎると連鎖をうまく組めなくなる。
固定形と自由形を適度に組み合わせることが、効率的に連鎖を構築する上で重要となる。
特に、場合分けによっていくつかの種類の固定形に落とし込む方法(パターン化)は、固定形と自由形の中間の考え方であり、重要な連鎖構築法となる。
パターンが増えていけば、固定形・自由形といった区別は自然と消滅していく。
連鎖の完成形を重視するのが、固定形の考え方である。
あらかじめどのような形の連鎖にするかを決めておき、それに当てはまるように組ぷよを置いていく。
固定形で連鎖を組んでいく場合は、現在手〜NEXT2までのぷよをどこに置けば最も効率良く目指す形にできるか考えると良い。
固定形には、無駄の少ない安定した連鎖を作りやすいという利点があるが、あまりに固定しすぎると置けるぷよが限定されてしまい、うまく連鎖を組めなくなる。
5.1−A
固定形での連鎖構築。 |
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5.1−B
連鎖を組み始めたところ。 |
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5.1−C
右側を組んだところ。 |
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5.1−D
さらに組み進めたところ。 |
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5.1−E
連鎖の完成形。 |
5.2−A
固定形での連鎖構築。 |
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5.2−B
連鎖を組み始めたところ。 |
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5.2−C
連鎖を組み進めたところ。 |
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5.2−D
さらに組み進めたところ。 |
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5.2−E
連鎖の完成形。 |
組ぷよの流れを重視するのが、自由形の考え方である。
初めから連鎖の形を決めておくのではなく、現在手〜NEXT2までのぷよを見て、後から連鎖の形を決める。
自由形で連鎖を組んでいく場合は、どのような形で連鎖を伸ばせば最も手っ取り早く連鎖にできるかを考えると良い。
自由形には形に捉われずに連鎖を組んでいけるという利点があるが、あまりに自由に連鎖を組んでしまうと形が悪くなり、後で連鎖が破綻しやすくなる。
それを避けるために、自由形で組む場合も、ある程度は固定形の考え方を取り入れるのが普通である。
5.3−A
自由形での連鎖構築。 |
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5.3−B
とりあえず3手置いたところ。 |
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5.3−C
連鎖を組み進めたところ。 |
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5.3−D
連鎖の完成形。 |
5.4−A
自由形での連鎖構築。 |
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5.4−B
3手置いたところ。 |
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5.4−C
さらに組み進めたところ。 |
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5.4−D
連鎖の完成形。 |
フィールドの床の上に直接組んでいく連鎖のことを土台と呼ぶ。
大連鎖を組むときは、この土台の上にさらに連鎖を組むことになるので、土台がどれだけ安定しているかは、後の連鎖の組みやすさを決める。
そこで、ある程度の種類の土台は覚えておくと良い。
固定形で組むなら、そのうちのどれかを目指せば良いし、自由形で組むにしても、それらを意識することで、安定した土台を作れるようになる。
自分が使いそうな土台の形は、紙か何かに書いてまとめておくと良いだろう。
また、今後は様々な土台の形を紹介していくので、それらも参考にしよう。
6.1
純正の階段連鎖。 |
6.2
純正のカギ連鎖。 |
6.3
一般的な土台の形。 |
6.4
一般的な土台の形。 |
6.5
一般的な土台の形。 |
6.6
一般的な土台の形。 |
6.7
一般的な土台の形。 |
6.8
一般的な土台の形。 |
初めはゆっくりでも良いので、何度も連鎖を組む練習を繰り返そう。
また、いつも同じように組むのではなく、いろいろな形、いろいろな手順を試してみよう。
しばらくは(頭では理解していても)うまく連鎖を組めないという状態が続くと思うが、練習を繰り返しているうちに自然と慣れて、速いスピードで連鎖を組んでいけるようになる。
まずは、2連鎖を組めるようにして、その後、4連鎖か5連鎖を目標にして練習すると良い。
これだけ組めれば、相手のフィールドを埋めるのに十分な量のおじゃまぷよが発生するので、ある程度は勝てるようになる。
とにかく、少しでも早く基本連鎖をマスターしよう。