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特殊連鎖技術を身に付ける



1.特殊連鎖について

2.列ずらし

3.逆挟み込み

4.拡散

5.多段化

6.連鎖逆転

7.同時消し

8.場外連結

9.1/8発火

10.多色発火点

11.実戦応用

12.技術習得に向けて




1.特殊連鎖について

これまでは、基本的なずらしや挟みの連鎖を中心に紹介してきた。
しかし、それは連鎖の全てではない。
基本連鎖を組み合わせることによって、もっと自由に連鎖を組むことができる。
それによって連鎖の形に幅ができれば、無駄なく連鎖を組んだり崩れた形を修復したり高度な戦略に応用したりできるようになる。
ここでは、基本連鎖の応用による特殊な連鎖や連鎖技術について紹介する。
多種多様な連鎖や連鎖技術を厳密に分類することは難しいが、ある程度の区分ごとに説明していく。
なお、分類に伴う名称は、便宜上ここで独自に決めたものなので、一般性はない。

特殊連鎖について1A  
1.1−A

基本連鎖のみからなる連鎖。
基本的なずらしと挟み込みのみで連鎖を構築してある。
これでも特に問題はないが、高度な対戦では、基本連鎖以上の連鎖が必要になることもある。

特殊連鎖について1B  
1.1−B

特殊連鎖を含む連鎖。
連鎖のバリエーションが増えれば、より自由な形で連鎖を組むことができる。



2.列ずらし

列ずらしは、ずらし系連鎖に分類される連鎖構築法である。
積み上げたぷよの山の下の方をずらし、離れた上の方へと連鎖を繋げるのが列ずらしである。
列間のずれをうまく利用することで、より高度なずらし系連鎖を作ることができる。


単純列ずらし

下のほうから一列ずらして連鎖にするのが単純列ずらしである。
ずれる形を作った後、隣接する位置に連鎖を作らず、上のほうにそのずれで繋がるようにぷよを配置する。
上に連鎖を繋げた後は、そこから下へと連鎖が進行するようにするのが一般的である。
連鎖間に距離があるので、同色へと連鎖を繋げることも可能である。

列ずらし1  
2.1

列ずらしを利用した連鎖。
下の青から上の緑に連鎖が繋がる。
その後は挟み込みによって連鎖にしてある。
列全体がずれることに注意して、列ずらし後の連鎖を組もう。

列ずらし2  
2.2

列ずらしで同色に繋げた連鎖。
3列目で青から青に連鎖が繋がっている。
中間ぷよを含む挟み込み連鎖からの拡張として組むことが多い。


複列ずらし

1列だけをずらすのではなく、2列以上をまとめて(段差をつけて)ずらすのが複列ずらしである。
複数列をずらすことによって、うまく同色が横に揃うようにして連鎖にする。

列ずらし3  
2.3

基本的な複列ずらし。
下の黄が消えることで、2列目が−1、3列目が−2になるので、斜めに配置された上の黄が次に消える。
複数の列のずれ関係を確認しなければいけないので、単純列ずらしより難しい。

列ずらし4  
2.4

下部連鎖の形を利用した複列ずらし。
赤→緑と連鎖が進むと、4列目と6列目が−2、5列目が−3となる。
そのため、山型に配置された上の黄が次に消える。
最初の赤の消去によるずれによって、上のぷよが消えないようにぷよの配置には注意しなくてはならない(同色を斜めに配置すると先に消えてしまう)。


多重列ずらし

1回のずらしで連鎖にするのではなく、特定の列で複数回ずらして連鎖にするのが多重列ずらしである。
1回ごとのずれによって、上の並びがどのように変わるかを追うことによって連鎖を作ることができる。
回数が増えると、ずれ関係を追うのが困難になるので、多重化はほどほどにしておいた方が良いだろう。

列ずらし5  
2.5

2列系の多重列ずらし。
緑→青と消えると、そのずれの組み合わせで上の緑が消え、さらに、その3つのずれの組み合わせでその上の青が消える。
多重列ずらしとしては単純な方だが、これだけでもかなり混乱する。

列ずらし6  
2.6

3列系の多重列ずらし。
青が消えると複列ずらしで黄が消え、その2つのずれの組み合わせで上の青が消える。
多重度は低いが、3列になると難易度は一気に上がる。

列ずらし7  
2.7

重ね系の多重列ずらし。
同色を順に重ねることで連鎖にしてある。
単純で分かりやすいため、実戦でも良く用いられる。
ただし、ずれ関係を無視していくつも重ねると暴発しやすい。



3.逆挟み込み

逆挟み込みは、挟み込み連鎖の特殊な形である。
一般的な挟み込み連鎖では一方向へと挟みを並べていくが、逆挟み込みでは上に挟み込みを乗せることによって、逆方向の挟み込み連鎖を構築する。
綺麗にぷよを消してしまうのではなく、挟みの土台となるぷよを下に仕込んでおくのがコツである。


単純逆挟み込み

挟み込みの中間ぷよに相当するぷよを前の列のぷよの上に乗せることで、単純な逆挟み込み連鎖となる。
単に方向が違うだけで、原理は普通の挟み込み連鎖と同じである。
連鎖数が少ないうちは簡単だが、逆挟み込みを重ねると分かりにくくなってくる。

逆挟み込み1  
3.1

基本的な逆挟み込み連鎖。
逆挟みの起点となるぷよを消えるぷよの下に仕込んでおくのがポイントとなる。
この場合、2列目の緑の下の黄と、1列目の黄の下の赤(と青)が逆挟み込みの起点である。
慣れるまでは、連鎖を読むのすら大変かもしれない。

逆挟み込み2  
3.2

一般的な逆挟み込み連鎖。
挟みの土台となるぷよを下に仕込むことさえ気をつければ、形にはある程度の自由度がある。
しかし、他の組みも同時に進めながら組んでいると、よく分からなくなりやすい。


複列逆挟み込み

3列以上を使った逆挟み込みが、複列逆挟み込みである。
ずらし的要素が含まれてくるので、やや難易度が高い。

逆挟み込み3  
3.3

3列の逆挟み込み連鎖。
3列になると、仕込んだぷよがどれなのか分からなくなりやすく、難易度が上がる。
読み間違えると、ずれて消えなくなるといったことが起きやすい。
分かりにくいが、黄→緑→赤→青→黄→緑と消える。

逆挟み込み4  
3.4

折り返し部分に逆挟み込みを利用したもの。
難しいが、組めれば相手を混乱させやすい。
ただ、3列系逆挟み込みに関しては、慣れないうちは、あまり無理をしないほうが良いだろう。


多重逆挟み込み

逆挟み込みのために仕込むぷよを1色だけにするのではなく、2色以上まとめて仕込むのが多重逆挟み込みである。
どのような順でどの色のぷよが仕込まれているのかに注意することが大切である。

逆挟み込み5  
3.5

2列の多重逆挟み込み連鎖。
複数の色のぷよがまとめて仕込まれている。
消え残りだけでなく段差にも注意しないと、ずれて連鎖にならなくなってしまう。

逆挟み込み6  
3.6

3列の多重逆挟み込み連鎖。
複数色が仕込まれ、複雑な順番で消化されていく。
逆挟み込みの中では最も高度な技術であり、難解である。



4.拡散

特定の色のぷよを散らして配置し、最終的にそれらが残って消えるようにするのが拡散である。
消え残るぷよや、ぷよが消えた後の最終形に気を配ることで組むことができる。
連鎖の最後の付け足しや、埋め込まれたゴミぷよの回収などに用いると効果的である。


単純拡散

主に凹凸のあるぷよの上に特定の色のぷよを乗せて、最後に消えるようにするのが単純拡散である。
手軽に1連鎖追加する方法として有効である。
ただし、同色のぷよが分散しやすく、融通は利きにくいので注意も必要である。

拡散1  
4.1

基本的な拡散連鎖。
連鎖の上に赤が散らして配置してあり、下の連鎖が全て消えると、それらが全て繋がって消える。

拡散2  
4.2

単純拡散の例。
散らして配置した緑が最後に消える。
この例では緑が分散しすぎているので、5列目に緑を追加して連鎖の自由度を増加させるのも良いだろう。


拡散回収

消え残りのぷよに注目し、そのぷよと同じ色のぷよを必要なだけ上に追加するのが拡散回収である。
ゴミぷよを再利用するための有効な手段となる。

拡散3  
4.3

拡散回収による連鎖。
連鎖の中に埋め込まれた黄に注目し、それらが最後に繋がるように上に黄を配置してある。
消え残るぷよにさえ気を回せれば難しくはない。

拡散4  
4.4

遠距離の拡散回収。
最下段付近に埋め込まれている赤に注目し、上の方に赤を追加してある。
距離があるので気づきにくいが、気づければ連鎖を一つ増やせる。



5.多段化

複数回のずらしや挟みによって連鎖を繋げる方法が多段化である。
ずらしや挟みを重ねることで、組むことができる。
非常に応用幅が広く、これによって連鎖のバリエーションを大幅に増やすことができる。
特に、多段化によって、既存の連鎖を拡張する方法は非常に重要である。


多段ずらし

2連鎖以上の連鎖によってずらして連鎖を繋げるのが多段ずらしである。
1回目の連鎖で繋げず、2回目(以降)が消えた後に繋げるようにする。

多段化1  
5.1

簡単な多段ずらし連鎖。
緑が1回のずらしでは繋がらず、2回のずらしで繋がる。

多段化2  
5.2

階段連鎖の折り返し。
階段連鎖の折り返しは典型的な多段ずらしである。
黄→青→緑と3段階にずれて、下の青に連鎖が繋がる。

多段化3A  
5.3−A

一般的な連鎖。
ここから多段ずらしを使って連鎖を拡張する。

多段化3B  
5.3−B

多段ずらしによる連鎖の拡張。
緑→青→黄と間に挟んで、端からずらし連鎖として下の青に繋いである。
このような拡張によって、折り返しがさらに組みやすくなる場合がある。


多段挟み

挟み込みで、間に2連鎖以上を挟んでおくのが多段挟みである。
拡張性に富んでおり、通常の挟みから多段挟みへと隙なく移行することもできる。

多段化4  
5.4

多段挟み込みによる折り返し。
多段挟み込みで高さを稼いで折り返しを完成させている。
ただし、中間のぷよが多段の端の色とは異なっているため(赤と緑の異色型)、いきなりこの形を目指そうとすると一瞬隙ができることもある。

多段化5  
5.5

多段挟み込みによる連鎖。
多段挟み込みを利用すれば、折り返しのバリエーションをさらに増やすことができる。
ここでは、後述の侵入の技術も併用して、さらに自由に連鎖を組んである。

多段化6A  
5.6−A

一般的な連鎖。
ここから、多段挟みによって連鎖を拡張する。

多段化6B  
5.6−B

多段挟みで拡張した連鎖。
赤の仕掛けぷよを連鎖発火点に切り替え、多段化してある。
多段化は折り返しに限らず、どのような場所でも使える。
多段化による連鎖拡張は隙なく連鎖を伸ばす方法として重要である。


侵入

主に組みの効率化の目的で、ぷよを奥まで侵入させて連鎖に組み込むことができる。
先の連鎖まで視野に入れておくことで、後の連鎖までまとめて組める。

多段化7  
5.7

侵入を利用した連鎖。
GTRのL字部分に相当する赤が奥まで入り込んでいる。
また、黄が青の部分まで侵入し、赤と共に青の挟みのぷよとなっている。

多段化8  
5.8

侵入を利用した連鎖。
赤が黄の連鎖の仕掛けぷよの間に割って入っている。
連鎖の最後の方の黄は、赤の連鎖の土台ぷよの間に侵入している。


遠距離多段化

連続した連鎖の部分を多段化するのではなく、離れた連鎖を多段に組むのが遠距離多段化である。
感覚としては、3連鎖目を組むのに1連鎖目を多段に組み込むといったところである。
離れた部分まで多段化の視野を広げることで組むことができる。

多段化9  
5.9

遠距離多段化による複雑な連鎖。
単純な多段化とは異なり、途中の連鎖を飛ばして多段化してある。
多段化の軸も左右にずれており、難易度は高めである。

多段化10  
5.10

遠距離多段を利用して組み換えた連鎖。
下段を見れば分かるように、元は普通の挟み込み連鎖である。
それを遠距離多段化で大幅に組み換え、このような連鎖にしてある。
遠距離多段化のためには幅広い視野が必要になる。



6.連鎖逆転

それまで組んでいた連鎖のぷよの消え方を逆転させることで、それまでとは全く異なる新しい連鎖にするのが連鎖逆転である。
柔軟に変形しやすいぷよの配置や広い視野などを要求される高度な連鎖組み換え技術である。
本来の連鎖の発火が難しくなったときには、連鎖逆転を視野に入れることも重要になる。
中盤での連鎖対応などで、部分的に連鎖逆転させるようなケースも多い。
3連結のぷよを土台にしていると、比較的逆転させやすい。


部分連鎖逆転

連鎖の一部を連鎖逆転するのが、部分連鎖逆転である。
逆転させた部分を、切り離して小連鎖として利用したり、そのまま後の連鎖に繋いで大きな連鎖にしたりできる。
使いこなせれば、いろいろと応用が利く。

連鎖逆転1A  
6.1−A

普通の基本連鎖。
この連鎖の一部を連鎖逆転させる。

連鎖逆転1B  
6.1−B

部分連鎖逆転させたところ。
元の連鎖が逆方向に繋がり、4連鎖になる。
このようにして小連鎖を作り出す方法は、中盤の戦略において重要になることがある。

連鎖逆転2A  
6.2−A

基本連鎖。
この連鎖の一部を連鎖逆転させる。

連鎖逆転2B  
6.2−B

部分連鎖逆転させた連鎖。
5列目の赤を発火点に切り替えている。
2列目に緑を置くと、遠距離多段化のような感じで下まで連鎖が繋がるようになる。


完全連鎖逆転

連鎖全体を連鎖逆転するのが、完全連鎖逆転である。
連鎖発火点がおじゃまぷよに埋められ、連鎖尾が埋まっていないようなときに、これで修復できる場合がある。
また、相手を混乱させる目的で、完全連鎖逆転を利用するのも有効である。

連鎖逆転3A  
6.3−A

普通に連鎖を組んでいるところ。
ここに2段のおじゃまぷよが降ることを考える。

連鎖逆転3B  
6.3−B

連鎖逆転による連鎖。
おじゃまぷよによって左から連鎖を組むのがやや難しくなったため、連鎖逆転させ、右からの連鎖発火に切り替えている。
このように連鎖逆転によって、連鎖を確保する手はぜひマスターしたい。

連鎖逆転4A  
6.4−A

一般的な連鎖。
この連鎖を連鎖逆転させる。

連鎖逆転4B  
6.4−B

連鎖逆転させたところ。
右を少し変則的な繋ぎ方で折り返しに変更し、連鎖を逆転させている。
特に連鎖逆転させる必要もないが、このような組み換えによって相手を混乱させられる可能性は高い。


可逆化

順方向の連鎖も維持しつつ、同時に逆方向連鎖も組むのが可逆化である。
どちらからも発火できるため、隙はできにくい。
しかし、難しすぎる上に発火できるのは片方だけなので、恩恵はそれほど大きくないかもしれない。

連鎖逆転5  
6.5

純正階段連鎖による可逆連鎖。
階段連鎖はこのように可逆化しやすい。
可逆化を利用することで、折り返しを狙った相手の潰しを回避したりできる。
純正階段連鎖を頻繁に使う人は、マスターしておきたい。

連鎖逆転6  
6.6

通常連鎖による可逆連鎖。
可逆化しやすい連鎖としにくい連鎖があるので、どのような形が可逆化のパーツとして使えるかを覚えておくと良いだろう。
ただし、無理に可逆状態を保ったまま最後まで連鎖を組み続けるのは、難しい上に恩恵も薄いかもしれない。
序盤から中盤までを、連鎖の方向を確定させずに可逆的に組むというのは有効である。



7.同時消し

複数の色のぷよを同時に消えるようにするのが同時消しである。
ずらしや挟みを複数色のぷよに対して適用することで組むことができる。
ぷよぷよ対戦では、連鎖として繋げるよりも同時消しで一気に消した方が良いことも多いので、同時消しは必ずマスターしなくてはならない。


同時ずらし消し

列ずらしで複数色を同時に消えるようにするのが複ずらし同時消しである。
下のほうからずらすことで、大規模な同時消しを組むことができる。

同時消し1  
7.1

ずらしによる3色同時消し。
列ずらしを利用して、複数色を同時に消す。
このように、同時ずらし消しは、発火点が低いのが特徴である。

同時消し2  
7.2

ずらしによる4色(5組)同時消し。
発火点を中央にして左右にずらしを適用すれば、このような大規模な同時消しを作ることもできる。
これだけ大きな同時消しなら、一気に致死量のおじゃまぷよが発生する。


同時挟み消し

特定の色のぷよで、複数の色ぷよの挟み込みを行い、同時消しにするのが複挟み同時消しである。
挟み方を工夫すると、分かりにくい同時消しを組むことができる。

同時消し3  
7.3

挟みによる3色同時消し。
多く挟むには、挟みのぷよを横一直線に並べた方が良いが、そうすると若干見切られやすくなる。
ちなみに、同時挟み消しの性質上、4色同時消しというのは作れない。

同時消し4  
7.4

挟みによる2色同時消し。
挟みのぷよを左右に分散させたり、その形に変化を持たせたりすると、多くは挟めないが見切りにくくなる。
これは2色同時消しだが、連結数が多いので意外と威力がある。


ずらし挟み同時消し

ずらしと挟み込みを同時に利用して複数色を消すのが、ずらし挟み同時消しである。
挟み込みを先に作っておき、その上にずらしを重ねるような組み方をする。
通常連鎖を途中で分断するときなどに良く用いられる。

同時消し5  
7.5

ずらしと挟みによる2色同時消し。
ずらし挟み同時消しは、既存の連鎖の発火点付近を同時消しにする際に良く使われる。

同時消し6  
7.6

ずらしと挟みによる3色(4組)同時消し。
ずらしと挟みを両方利用することで、大規模な同時消しも組むことができる。
また、ずらしや挟みのどちらか一方だけを使う場合より、見切られにくい。



8.場外連結

13段目以降でぷよを4個繋げておき、それが12段目以下に出てきたときに消えるようにするのが場外連結である。
ぷよぷよでは、場外にあるぷよは繋がっていても消えないという性質を利用したもので、ずらし系にも挟み系にも分類されない特殊な連鎖である。
連鎖尾で連鎖の威力を高めるために用いると有効である。

場外連結1  
8.1

場外連結を利用した連鎖尾同時消し。
このように、連鎖尾に場外連結を利用することで連鎖の威力を上げられる。

場外連結2  
8.2

場外連結で上部の連鎖を伸ばしたところ。
難易度は高いが、上部ギリギリのところで、場外連結で連鎖を伸ばせることもある。



9.1/8発火

特定の色の組み合わせの組ぷよを利用して連鎖を開始するのが1/8発火である。
異なる2色からなる特定の組ぷよが来る確率が、数学的確率上1/8になるためにこのように呼ばれる。
通常の連鎖発火が難しいときに、1/8の組ぷよで発火できるような形を作ることもある。
基本的には避けた方が良い形ではあるが、発火までの手数に余裕があるときは1/8待ちもそこそこ期待できるということを覚えておくと良い。
また、1/8発火を利用して同時消しを撃つというのは、重要な攻めの手筋である。

1/8発火1  
9.1

1/8発火で発火できる連鎖。
階段連鎖では、折り返しの隙を狙って4連鎖速攻などを仕掛けられることがある。
このような形のときは、無理に折り返しを完成させに行くより、1/8発火に期待した方が発火できる可能性が高いこともある。
相手の連鎖が4連鎖なら6手、5連鎖なら7手ほど置けるので、最速でぷよを回せば、黄緑が来ることにそこそこ期待できる。
もちろん、連鎖逆転で回避する方法もある。

1/8発火2  
9.2

1/8発火で発火できる2連鎖同時消し。
自然に連鎖を組んでいく過程で、1/8発火を利用して同時消しを作り出せる場合がある。



10.多色発火点

本来の連鎖発火点以外からでも緊急発火できるように、複数色の発火点を露出させておくのが多色発火点である。
連鎖の途中部分を構成する色ぷよを埋めきってしまわないようにすることで組むことができる。
多少暴発はしやすくなるが、緊急時に複数の色から発火できるというのは大きい。

多色発火点1  
10.1

多色発火可能な連鎖。
連鎖途中の3連結のぷよを露出させておくことで、多色発火点の連鎖を組める。
暴発の可能性は高くなるが、不意な潰しなどを撃たれても、連鎖を発火し損ねることは少ない。

多色発火点2  
10.2

多色発火可能な連鎖。
必要以上に多色発火にすることはないが、できる限り複数色で発火できる形を経由しながら連鎖を組んだ方が良い。
これは比較的自然な多色発火の連鎖である。



11.実戦応用

これまで紹介してきた連鎖技術を自由に使えるようになると、非常に連鎖の形の幅が広がる。
様々な連鎖技術を利用して、より無駄なく隙なく連鎖を構築していくことが実戦では重要になる。
また、連鎖技術を巧みに利用することで相手を混乱させるといったようなことも高度な対戦では必要になる場合がある。

実戦応用1A  
11.1−A

一般的な連鎖。
ここから、特殊連鎖の技術を使いながら連鎖を伸ばしていく。

実戦応用1B  
11.1−B

普通に連鎖を伸ばしたところ。
ここまでは特別な技術はなく、普通に伸ばしているだけである。
連鎖尾には、逆挟み込みのためのぷよ(黄)を仕込んである。

実戦応用1C  
11.1−C

さらに連鎖を伸ばしたところ。
折り返しを変化させ、新たな発火点から多段化によって下に繋ごうとしている。
連鎖尾は、逆挟み込みで1連鎖追加してある。

実戦応用1D  
11.1−D

一通り連鎖を完成させたところ。
左側の多段折り返しを最後まで組み上げた。
一方、連鎖尾には、拡散回収によってさらに1連鎖追加してある。

実戦応用2A  
11.2−A

一般的な連鎖。
ここから、特殊連鎖の技術を使いながら連鎖を伸ばしていく。

実戦応用2B  
11.2−B

連鎖を組み進めたところ。
連鎖逆転によって、連鎖の方向を変えている。

実戦応用2C  
11.2−C

さらに連鎖を伸ばしたところ。
拡散回収によって、最下段の青を回収している。

実戦応用2D  
11.2−D

第二折り返しまで完成させたところ。
多段化と拡散を組み合わせて、折り返しを作ってある。

実戦応用3A  
11.3−A

一般的な連鎖。
ここから、特殊連鎖の技術も使いながら連鎖を伸ばしていく。

実戦応用3B  
11.3−B

連鎖を伸ばしたところ。
遠距離多段化によって、黄から連鎖を伸ばしている。

実戦応用3C  
11.3−C

さらに連鎖を伸ばしたところ。
第二折り返しを変化させて、ずらし挟みの同時消しを作ったところ。
このような同時消し作成は非常に重要である。

実戦応用3D  
11.3−D

連鎖を完成させたところ。
同時消し部分を変化させ、逆挟み込みも利用しつつ下に連鎖を繋いでいる。

実戦応用4A  
11.4−A

一般的な連鎖。
ここから、特殊連鎖の技術を使いながら連鎖を伸ばしていく。

実戦応用4B  
11.4−B

普通に連鎖を伸ばしたところ。
特に特殊な技術は使わずに、基本連鎖で伸ばしただけである。

実戦応用4C  
11.4−C

さらに連鎖を伸ばしたところ。
折り返しを多段化と拡散を組み合わせて組み換えた。
左の青は、連鎖尾に変更してある。

実戦応用4D  
11.4−D

連鎖を完成させたところ。
侵入を利用した変則的な形で第二折り返しを完成させた。



12.技術習得に向けて

新しい連鎖技術を身に付けていくには、とにかく視野を広げることが大切である。
いつも連鎖の発火点から普通に伸ばすことだけしか見えていないのでは発展性がない。
現在の連鎖の形からどのような連鎖の発展・組み換えが可能かを考えながら、時には(とことんモードなどで)ゆっくり組んでみることも大事である。
紙に連鎖形を書いて、じっくり考えるというのも良いだろう。
どれだけ深い連鎖技術を持っているか(連鎖力)は、ぷよぷよ対戦において大きく勝率を左右する。
この段階で全ての技術を身に付ける必要はないが、少しずつ連鎖の幅を広げていこう。



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