潰しは相手に連鎖を撃たせずに勝つ一撃必殺の戦法で、短く威力のある連鎖が特徴である。
相手が連鎖をすぐに撃てないタイミングを狙って2連鎖の多色消しなどを撃ち、短時間に大量のおじゃまぷよを送って一瞬で勝負を決めに行く。
組みに隙がある相手に特に有効で、これによってぷよぷよ対戦に駆け引きが生まれる。
対戦で安定して勝つために必須の技術であり、確実にマスターしなければならない。
なお、潰しと同様の短連鎖戦法として催促もあるが、ここではそれには触れず、潰すことだけを目的とする。
1.1−A
1Pが連結の多い2連鎖ダブルの潰しを仕掛けた。 |
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1.1−B
1Pの潰しが決まった。 |
潰しには4連鎖以下の短い連鎖を用いる。
短い連鎖ほど相手の猶予時間が短くなって成功率が上がるが、1連鎖だと威力不足になりやすいので、2連鎖多色消しがベストになることが多い。
特に2連鎖の2色消しは2連鎖ダブル、3色消しは2連鎖トリプルなどと呼ばれ、頻繁に用いられる。
「通」では2連鎖ダブルで2段半ほどのおじゃまぷよが発生し、相手の連鎖を即発火不能になる程度に埋められる可能性が高い。
3連鎖や4連鎖は、同時消しにせずとも十分に潰せるだけの威力を持っているが、相手に大きな隙があるときでないと決まりにくい。
1連鎖(単発)は、状況が限られるが、2色をまとめて配置して1/8発火で2色多連結の同時消しにできれば、成功率の高い強力な潰しとして使える。
2.1
2連鎖ダブルの潰し。 |
2.2
2連鎖トリプルの潰し。 |
2.3
3連鎖の潰し。 |
2.4
4連鎖全消しの潰し。 |
2.5
1連鎖ダブルの潰し。 |
潰しは小連鎖であるため、相手に見切られてある程度大きな連鎖を発火されてしまうと威力負けしてしまう。
そのため、潰しだけを組んでいたのでは相手が連鎖(特に5連鎖以上)を撃ってきたときに対応できない。
そこで、潰しを狙うときに潰しだけを組むのではなく、通常の連鎖と融合させて組むと、より安定した戦いができるようになる。
大連鎖と潰しを融合させる方法としては、連鎖の一部を崩す、連鎖を途中で止める、連鎖尾を同時消しにする、連鎖全体を潰しと連鎖の両方に使う、などがある。
できる限り多くの潰し構築法をマスターして、自由に潰しを撃てるようにすると良い。
3.1
1Pが2連鎖4色同時消しを狙っている。 |
3.2−A
1Pが2連鎖4色同時消しを狙っている。 |
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3.2−B
1Pが潰しの連鎖を組み換えて7連鎖を発火した。 |
3.3
連鎖の暴発を利用した潰し。 |
3.4
連鎖を途中で止めることによる潰し。 |
3.5
連鎖の土台を巻き込んだ潰し。 |
3.6
連鎖逆転による潰し。 |
3.7
連鎖尾を使った潰し。 |
3.8
連鎖全体を使った潰し。 |
高確率で潰しを決めるには、適当に潰しの連鎖を発火してもダメである。
相手側が、すぐに連鎖発火できないタイミングを狙う必要がある。
慣れるまでは難しいが、相手の連鎖発火点付近を見て、連鎖発火に多くのぷよが必要であることを確認してから潰しを仕掛けなければならない。
対戦全体の流れの中では、まず序盤が重要なポイントで、特に序盤の隙を狙った潰しは速攻と呼ぶ。
終盤の上部ギリギリを組んでいる辺りも潰しの狙い目で、場合によっては数個〜1段程度のおじゃまぷよで勝つこともできる。
中盤は、相手が発火点を埋めたタイミングを狙えば潰しを決めれられることがあるが、消える場所が複数あることも多いため一発で的確に潰すのは難しいことが多い。
潰しは発火のタイミングが命なので、状況確認を絶対に怠らないようにしよう。
4.1
2Pはカギ積みで連鎖を組もうとしているが、ぷよの配置が悪く、隙だらけである。 |
4.2
2Pはぷよを一つだけ挟んだ状態で、発火には黄があと3つ必要である。 |
4.3
2Pは黄1個ですぐに3連鎖を撃てるが、短手数で連鎖を伸ばすのがやや難しい状態になっている。 |
4.4
2Pは赤2個で5連鎖を撃てる状態で、あまり隙がない。 |
4.5
2Pが異色型の多段挟みで折り返しを構築しようとしており、発火にはかなりのぷよが必要である。 |
4.6
2Pはぷよを一つ挟んだ状態で隙がある。 |
4.7
2Pが上部ギリギリを組んでいる。 |
4.8
2Pは3列目を11段目まで積み上げている。 |
潰しは相手が発火点を埋めたタイミングを狙えば良いのだが、発火点を埋めずに隙なく連鎖を組んでくる相手にはそう簡単には決められない。
そういった相手にも有効なのが、潰しの連携である。
まず多連結の1連鎖などで相手の連鎖を軽く埋め、すぐに大きな潰しを撃つ。
1段程度のおじゃまぷよは簡単に消されてしまうが、このように連携させることで相手に対応の猶予を与えずに潰すことができる。
潰しの連携は、催促戦法とも合わせて上級者間でも多用される非常に強力な戦法である。
5.1−A
2Pは黄2個で連鎖を発火できる状態であまり隙がない。 |
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5.1−B
2Pの3列目におじゃまぷよが落ち、一時的に2Pの連鎖の発火が遠くなった。 |
5.2−A
2Pは2色の発火リーチを維持したまま連鎖を伸ばしている。 |
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5.2−B
2Pにおじゃまぷよが降り、2つの発火点が両方とも埋まった。 |
5.3−A
2Pは発火点を高くして連鎖を伸ばしている。 |
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5.3−B
2Pに数個のおじゃまぷよが降ったが当然発火点は埋まらない。 |
潰しの成功率を上げるもう一つの方法が潰しの重ね合わせである。
相手が小連鎖を撃ってきたときに、それより威力のある潰しを同じタイミングで発火する。
すると連鎖時間が重なるため、相手の連鎖が終わるときにはこちらの潰しの連鎖も終わり、相手に対応の時間を与えずに潰すことができる。
相手の連鎖の威力や発火タイミングを把握しないといけないため、非常に難易度は高いが、うまく使えれば高確率の潰しが可能になる。
6.1
2Pが発火した2連鎖に対して、1Pが2連鎖トリプルを重ねた。 |
6.2
2Pが発火した3連鎖に対して、1Pが多連結の2連鎖トリプルを重ねた。 |
6.3
2Pの2連鎖ダブルに対して、1Pが2連鎖の大量消しを重ねた。 |
潰し一発で相手が上部まで埋まって勝ちになる場合は問題がないが、そうでない場合は追い撃ちが必要になる。
この追い撃ちも注意が必要なところで、適切に攻めないと簡単に逆転されてしまう。
相手の連鎖の埋まり具合や潰し後の自陣フィールド状況など、様々な要素によって最善の行動は変わってくる。
連携的に小連鎖大量消しで追撃するのがベストになることが多いが、逆に大きめの連鎖をすぐに撃った方が安定するケースもあるし、そもそも追い撃ち用のネタを一から用意しなおさなければならないようなケースもある。
どのような追い撃ちも不適切で、焦らずに連鎖を組み直して次のチャンスを待った方が良いこともある。
判断ミスの生じやすいところだが、正しく追い撃ちをして、有利になった試合は極力取り逃さないようにしたい。
7.1−A
2Pに3段以上の潰しが決まり、2Pは連鎖を繋げられなくなった。 |
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7.1−B
1Pが5連鎖を即発火して追い撃ちを仕掛けた。 |
7.2−A
2Pに潰しが決まり、2Pはすぐに連鎖発火できなくなった。 |
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7.2−B
1Pが連鎖全体を使った3連鎖大量消しで追い撃ちした。 |
7.3−A
2Pに軽く潰しが決まったが、2Pは簡単に連鎖を復旧できる。 |
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7.3−B
1Pが2連鎖の追撃を仕掛けた。 |
7.4−A
2Pにはかなりのおじゃまぷよが降っているが、発火点はかろうじて露出している。 |
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7.4−B
1Pが、単発の追い撃ちを仕掛けた。 |
7.5−A
2Pに深い潰しが決まり、2Pは連鎖を繋げられない形になった。 |
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7.5−B
1Pは焦って追撃せずに連鎖を伸ばしている。 |
7.6−A
2Pに潰しが決まり、連鎖を発火できなくなった。 |
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7.6−B
1Pが少ない手数で潰しを完成させて発火した。 |
7.7−A
2Pにかなりおじゃまぷよが降ったが発火点は露出している。 |
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7.7−B
1Pが即連鎖発火で追い撃ちした。 |
7.8−A
2Pにはかなりおじゃまぷよが降っているが、連鎖は全て繋がっている上に発火点が露出しており、潰れていない。 |
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7.8−B
1Pは発火点を高くしながら連鎖を伸ばしている。 |
潰しを身に付けるには、まず大連鎖の撃ち合いを前提とした一本道の連鎖構築をやめなければならない。
その上で相手側の連鎖を確認して、的確に攻撃を仕掛ける必要がある。
一瞬の隙を突く戦法ゆえに、状況を無視した仕掛けを繰り返していては一向に上達しないし勝率も上がらない。
単に自分の連鎖だけに気を配っていれば十分だったこれまでとは全く別方向の技術であり、十分に練習を積まなければならない。
慣れるまでは失敗も多いと思うが、潰しをマスターすれば、組みに隙がある相手にはほとんど連鎖を撃たせずに勝ちまくれるようになるだろう。