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連鎖構築の隙を減らす



1.連鎖構築の隙について

2.序盤の置き方

3.発火リーチの維持

4.3+1の連鎖構成

5.多面的連鎖伸長

6.発火点の高所配置

7.対抗小連鎖の確保

8.危険の事前察知

9.技術習得に向けて




1.連鎖構築の隙について

単純に連鎖を効率的に伸ばすことだけを考えていると、連鎖構築の過程で相手の攻撃に対して対応できない(連鎖を発火できない)状況が生じてしまうことがある。
このような状態が隙であり、対戦でこのような隙を作ると、潰しを受けて一瞬で負けになってしまう。
そのため、潰しを受けるような隙を作らないことが対戦での連鎖構築において非常に重要になる。
隙のある状態というのは実際のところかなり複雑であるが、ここでは潰しに対する隙のみを想定して解説する。

連鎖構築の隙について1  
1.1

カギ積みで折り返しを作ろうとしているところ。
発火点が完全に埋まっており、NEXT以降に青青の組ぷよも見えていない。
さらに、連鎖の中央もつながっていない。
非常に大きな隙となっており、下手をすると4連鎖くらいの長い速攻ですら受けてしまう。

連鎖構築の隙について2  
1.2

GTRで折り返しを作ろうとしているところ。
異色の多段連鎖で折り返しを構築しようとしているが、折り返しに必要なぷよ(黄2、緑2、赤3)がNEXT以降にほとんど来ていない。
連鎖発火までに必要なぷよ数が多く、潰しを撃たれた場合はほぼ発火は間に合わない。
異色の多段連鎖は大きな隙ができやすいので、組む場合は潰しに十分注意する必要がある。



2.序盤の置き方

対戦では全消しや速攻という強力な攻めがあるため、1手目から組ぷよの置き方には気を配らなければならない。
置き方に大きな制約があるわけではないが、極力同色を繋げて素早く連鎖を確定させるというのが重要なポイントである。
6列いっぱいに使わずに、ある程度限定した列にぷよをまとめられるとさらに良い。
そうすることで、全消しを逃しにくくなり、速攻にも対応できるようになる。
最初の数手は十分研究でパターン化できる範囲なので、自分なりの序盤の置き方を決めておくと良いだろう。

序盤の置き方1A  
2.1−A

同じ2色が3連続で来るパターン(AB・AB・AB)。
2連鎖の全消しや1連鎖ダブルの全消しがあり得るので、それらを逃さないように置く必要がある。

序盤の置き方1B  
2.1−B

3手目で色を互い違いに置くパターン。
このような置き方をすると、2連鎖の全消しはほぼ確実に取れなくなるので悪い置き方である。

序盤の置き方1C  
2.1−C

端にL字を作るパターン。
赤が繋がっていないため序盤の置き方として最善とは言えないが、折り返しは作りやすく、かなり良い置き方である。

序盤の置き方1D  
2.1−D

横一直線の上にL字を作るパターン。
ちぎりが2回発生して速度的に不利になるが、2色とも全て繋がっており、序盤の形としては良い。
序盤のちぎりはあまり好ましくないため、積極的には採用しにくい。

序盤の置き方1E  
2.1−E

縦一直線を2本作るパターン。
2色とも全て繋がっており、良い置き方である。
ただし、その後の連鎖の形がかなり制限される上、5・5の1連鎖ダブル全消しは取れない。

序盤の置き方1F  
2.1−F

横一直線を2本作るパターン。
2色とも全て繋がっており、序盤の置き方としては最善に近い置き方である。
その後の連鎖の構築にも幅があり、5・5の1連鎖ダブル全消しも取ることができる。
4手目を見て「2.1−C」(L字)とこの形との選択で3手目の場所を決めるのが、「AB・AB・AB」の色パターンでのある意味最適解である。

序盤の置き方2A  
2.2−A

同色の組ぷよから別の色が2連続で来るパターン(AA・BC・BD)。
色がばらけており、比較的置き方の難しいパターンである。
3連鎖全消しはないが、確実に連鎖を作っていきたい。

序盤の置き方2B  
2.2−B

緑を離して置くパターン。
色が偏りなく来れば良い形に持っていけるが、緑が離れているため、その後の連鎖の形は制限されやすい。
色が偏り方次第では、速攻を受けやすくなってしまう。

序盤の置き方2C  
2.2−C

1段目に色をつなげて並べるパターン。
2個来ている2色が繋がっており、この後も様々な形で連鎖を伸ばせるため、かなり良い置き方である。
ただ、6列全てにぷよを広げているため、全消しは逃しやすい。

序盤の置き方2D  
2.2−D

フィールドの隅にぷよをまとめるパターン。
2個来ている2色が繋がっており、この後も様々な形で連鎖を伸ばせるため、かなり良い置き方である。
ただ、左の隅に赤が埋め込まれているせいで、全消しを逃しやすく、全消しにならなくても左下の赤は連鎖に組み込みにくい。

序盤の置き方2E  
2.2−E

初手を端に立てるパターン。
色が繋がっている上に、その後の伸ばしパターンも多く、全消しも逃がしにくい。
序盤の置き方としては最善と言って良い。

序盤の置き方2F  
2.2−F

端2列にぷよをまとめるパターン。
色が繋がっており、全消しも逃しにくい良い置き方である。
ただ、その後の連鎖の形が特殊になりがちで、人によっては組みにくく感じられるかもしれない。

序盤の置き方3A  
2.3−A

3色が循環して来るパターン(AB・BC・CA)。
3連鎖全消しがあり得るが、色を繋げて置こうとすると、置き方が制限されやすいパターンである。

序盤の置き方3B  
2.3−B

青を離して置くパターン。
GTRの形を作ることを意識する場合はこのような置き方になるが、青が離れすぎており、序盤の置き方としてはあまり良くない。
3連鎖全消しを取り逃しやすく、この後しばらく青が来ない場合は速攻も受けやすい。

序盤の置き方3C  
2.3−C

端で同色を縦につなげるパターン。
2色は繋がっており、残る1色の緑も接続可能な位置にあるため、悪くない置き方である。

序盤の置き方3D  
2.3−D

端を高くするように色を繋げて置くパターン。
4段のちぎりが1回発生するが、全ての色が繋がっている。
形は良いが、速度的にはやや不利になる。

序盤の置き方3E  
2.3−E

端2列に色を繋げて置くパターン。
全ての色が繋がっており、序盤の置き方としては良い。
ただ、この後の連鎖の形がかなり難しくなる可能性がある。

序盤の置き方3F  
2.3−F

端の2×3マスに色を繋げて置くパターン。
全ての色が繋がっており、全消しも逃しにくい最善と言って良い置き方である。
左右を反転させた置き方も同様に良い置き方である。



3.発火リーチの維持

序盤で互いに攻め(速攻)が発生しなかった場合は、連鎖の伸ばし合いになる。
伸ばし合いになっても、突発的に2連鎖同時消しが発生することもあるので常に油断はできない。
連鎖を伸ばす際には、むやみに発火点を埋めずに発火リーチ状態を維持するのが基本である。
発火色のぷよ1つで即発火できる状態(発火リーチの状態)になっていれば、不意に潰しを撃たれても連鎖を発火し損なうことは少ない。

発火リーチの維持1A  
3.1−A

折り返しを完成させたところ。
この時点では、黄ぷよ1つで連鎖を発火できるため、潰しに対する隙は小さい。

発火リーチの維持1B  
3.1−B

赤を挟んで連鎖を伸ばそうとした形。
NEXT以降に赤が見えないにも関わらず、このように発火点を埋めて伸ばすのは隙が大きく、潰しを受けやすい。
一応、赤が来ない場合でも、黄がたくさん来れば2列目の赤の下の黄を発火点に切り替えて発火する手もあるが、この伸ばし方が潰しを受けやすいという意識がなければ、そのような発火も見えてこない。

発火リーチの維持1C  
3.1−C

2手目の緑を横に添えてから緑を挟んで連鎖を伸ばそうとした形。
緑ぷよ2個で発火できるため、発火リーチではないが、さほど隙は大きくない。
基本的に、カギ型の挟み込み連鎖を伸ばす場合は、横に添えてから挟むのが基本である。

発火リーチの維持1D  
3.1−D

発火点を埋めるのを保留して組み進めた形。
黄の発火点が開いたままになっているため、隙の少ない良い伸ばし方である。
次に黄緑が来たときに挟むようにすれば、次は緑が発火リーチとなるため、隙は生じない。
黄緑が来ない場合は、緑のさらに先の連鎖を構築するようにすれば良い。



4.3+1の連鎖構成

連鎖を隙なく構築する上では、個々の連鎖を3+1で構築することも重要である。
これは、4個で消えるぷよの連鎖構成を、3連結の土台ぷよに対して1個の仕掛けぷよを落とすようにするということである。
土台ぷよを3個繋がった形にしておくことで、自然と発火リーチ状態が維持され、連鎖の伸ばし方にも幅を持たせやすくなる。
さらに、緊急時には1/8発火の可能性を残すこともできる。
一方で、仕掛けぷよは1個にしておくことで、仕掛けぷよを巻き込んだ連鎖の暴発の発生を抑えることができる。
連鎖の全てを3+1で構築するのは難しいが、重要なところでは極力3+1で連鎖構築するように意識することで大幅に隙を減らすことができる。

3+1の連鎖構成1A  
4.1−A

黄の連鎖を土台ぷよ1に対して仕掛けぷよ3で構築したところ。
このような1+3の連鎖構成は、発火点を埋めた後で同色3つを置かなくてはいけないため、非常に大きな隙ができやすい。
その上、連鎖を上段まで伸ばしていったとき、仕掛けぷよの3連結が、連鎖構築の妨害になったり連鎖暴発の引き金になったりしやすい。
最悪とも言えるような連鎖構成であり、特別な理由がある場合や連鎖力に自信がある場合を除いて、避けたほうが良い形である。

3+1の連鎖構成1B  
4.1−B

黄の連鎖を土台ぷよ1・1に対して仕掛けぷよ2で構築したところ。
土台ぷよが2個である上に、離れているのであまり良くない形である。
ただ、4.1−Aよりはずっと形が良いので、妥協して作る形として知っておいて損はない。

3+1の連鎖構成1C  
4.1−C

黄の連鎖を土台ぷよ1・1に対して仕掛けぷよ2で構築したところ。
いわゆるカギ型の挟み込み連鎖である。
土台の黄ぷよが近いため、4.1−Bよりは良いが、やはり構築の際に隙ができやすい。

3+1の連鎖構成1D  
4.1−D

黄の連鎖を土台ぷよ2・1に対して仕掛けぷよ1で構築したところ。
カギ型の挟み込み連鎖であるが、仕掛けぷよが1つであり、4.1−Cよりは隙ができにくい。
ただし、連鎖接続点が1つしかないというカギ型連鎖の弱点までは補いきれない。

3+1の連鎖構成1E  
4.1−E

黄の連鎖を土台ぷよ3に対して仕掛けぷよ1で構築したところ。
黄が3つ繋がっており、L字の黄の周囲全てが連鎖接続点となるため、隙ができにくい。
図では青がカギ型となっているが、黄の連鎖接続点が多いため、別の形も選択できる。
なお、青を縦に3つ繋げれば青も3+1にできるが、6列目が深くなって折り返しを組みにくくなる。
一般的に、縦の3連結は制約を生みやすいため、3連結は横一直線やL字になるように構築したほうが良い。

3+1の連鎖構成2A  
4.2−A

土台の連鎖を組み終えたところ。
この時点では形も良く、隙もない。

3+1の連鎖構成2B  
4.2−B

発火点をカギ型連鎖で構築して、さらに伸ばそうとしたところ。
NEXT以降次第でもあるが、赤が1つだけ挟まれた形となっており、隙が大きい。
仮に赤を自分で挟まなくとも、その赤の位置におじゃまぷよが落ちた場合は、連鎖を即発火できない状態になる。
根本的にカギ型連鎖は、発火リーチ状態であっても、おじゃまぷよ1個落とされるだけで連鎖発火できなくなる可能性があるため、潰しに弱い。

3+1の連鎖構成2C  
4.2−C

発火点を3+1の連鎖で構築して、さらに伸ばそうとしたところ。
4.2−Bと同様にいきなり赤を1個だけ挟み込んでいるが、黄の連鎖接続点が他にもあるため、発火リーチ状態は維持されている。
このように、連鎖を3+1で構築していると、連鎖を伸ばすために他の色を挟んだ場合でも、自然と発火リーチ状態が維持されやすい。

3+1の連鎖構成3A  
4.3−A

緑の連鎖を土台ぷよ1・2に対して仕掛けぷよ1で構築しようとしているところ。

3+1の連鎖構成3B  
4.3−B

4.3−Aを組み進めたところ。
緑の土台ぷよは3つあるものの繋がってはいないため、そこから伸ばそうとすると、4列目で緑の間に別の色を挟む形に制限される。

3+1の連鎖構成3C  
4.3−C

緑の連鎖を土台ぷよ3に対して仕掛けぷよ1で構築しようとしているところ。
連鎖尾の組みやすさから、4.3−Aの形が選択されるケースも多いが、発火点側の形としては、こちらの方が良い。

3+1の連鎖構成3D  
4.3−D

4.3−Cを組み進めたところ。
4.3−Bのように挟み込みで伸ばす手もあるが、緑の土台ぷよが3つ繋がっているため、ずらしで伸ばす手もある。
配色次第でどちらかを選択できるので、隙が生じにくい。

3+1の連鎖構成4A  
4.4−A

GTRの折り返しの中身の連鎖(黄)を2+2で構築する途中で、少量のおじゃまぷよが降ったところ。
現在手が青黄であるが、黄の土台ぷよが2連結にしかなっていないため、このまま即発火することはできない。
この1手で発火しなければ潰されるような状況ではどうすることもできない。

3+1の連鎖構成4B  
4.4−B

GTRの折り返しの中身の連鎖(黄)を3+1で構築する途中で、少量のおじゃまぷよが降ったところ。
現在手が青黄であり、黄の土台ぷよも3連結になっているため、このまま即発火することができる。
潰しが飛び交うような試合では、このような1/8発火に救われるケースも少なくないが、土台ぷよが3つ繋がっていなければ、そもそも1/8発火できる可能性すら生まれない。

3+1の連鎖構成5A  
4.5−A

GTRの折り返しの中身の連鎖(黄)を2+2で構築する途中で、おじゃまぷよが1個降ったところ。
仕掛けぷよを1個追加するだけで連鎖が繋がる形であったが、おじゃまぷよが仕掛けぷよを分断してしまい、すぐに連鎖を繋げるのが難しくなってしまった。
土台ぷよを2個以下(仕掛けぷよを2個以上)にすると、このように、おじゃまぷよで仕掛けぷよが分断されて連鎖を撃てなくなるケースが多くなる。

3+1の連鎖構成5B  
4.5−B

GTRの折り返しの中身の連鎖(黄)を3+1で構築する途中で、おじゃまぷよが1個降ったところ。
おじゃまぷよは振っているが、黄ぷよ1個をおじゃまぷよの上にのせれば連鎖をつなげられる。
必要ならば、青から連鎖を即発火することも可能である。
土台ぷよを3個繋げておけば、少量のおじゃまぷよによって連鎖が繋がらなくなる確率を抑えられる。



5.多面的連鎖伸長

連鎖伸長の視野を広げることも組みの隙を減らす上で重要である。
1通りの伸ばし方しか見えていない場合、組ぷよの配色次第で隙ができてしまうこともある。
しかし、2通り、3通りと伸ばし方が見えていれば、組ぷよの流れに応じて隙のできにくい伸ばしを選択していくことができる。
さらに多面的な連鎖の伸長は、ごみぷよを減らすことにも繋がる。
多面的に連鎖を伸ばせるように、普段から連鎖の形と伸ばし方を良く研究しておこう。

多面的連鎖伸長1A  
5.1−A

土台の連鎖を組み終えて、ここからさらに連鎖を伸ばしていくことを考える。

多面的連鎖伸長1B  
5.1−B

カギ型の挟み込みで連鎖を伸ばしたところ。
1つの伸ばし方ではあるが、カギ型は隙を生じやすいため、この伸ばし方だけしか見えていないなら問題である。

多面的連鎖伸長1C  
5.1−C

ずらしで連鎖を伸ばしたところ。
赤が3つ繋がっている上に、青からも発火できる形(2色発火)となっており、非常に隙が小さい。

多面的連鎖伸長1D  
5.1−D

仕掛けぷよで挟むタイプの挟み込みで連鎖を伸ばしたところ。
連鎖構成が土台1に対して仕掛け3なので、暴発(短縮)が起きやすいが、この形は多色発火(図では緑と赤の発火)を作れるため、比較的有用である。
純正のカギ型挟み込みは隙を生じやすいため、このように変形させるケースは良くある。

多面的連鎖伸長1E  
5.1−E

折り返しの発火色を青から黄に切り替えて伸ばしたところ。
連鎖の最初の青はカギ型になっているが、2列目の黄から発火も可能で隙は小さい。

多面的連鎖伸長1F  
5.1−F

折り返しの先の連鎖を上に伸ばしたところ。
使えないぷよは連鎖尾側に回してある。
発火点を伸ばそうとしたときに、どうやっても隙ができてしまう場合は、無理に発火点を伸ばさずに、連鎖尾側にぷよを回すと良い。



6.発火点の高所配置

いくら発火リーチを維持していても、1段程度のおじゃまぷよで発火点が埋まってしまう形では、潰しの連携を防ぐことはできない。
少量のおじゃまぷよを降らせる単発攻撃(1連鎖)を完全に防ぐことは難しいため、精度の高い潰しの連携を未然に防ぐには、発火点を高くしておくしかない。
発火点をあまり高くしすぎても連鎖の伸ばしが難しくなるため、2、3段程度の段差を意識すると良いだろう。
ただし、カギ型の挟み込みではいくら発火点を高くしても1個のおじゃまぷよで埋まってしまうので、3連結にしておくことが大前提である。

発火点の高所配置1A  
6.1−A

平坦に連鎖を組み進めているところ。
発火リーチ状態になっており、大きな2連鎖同時消しなどの潰しに対して隙が少ない。

発火点の高所配置1B  
6.1−B

上の図に少量のおじゃまぷよが降ったところ。
平坦に積んでいたせいで、おじゃまぷよによって発火点が埋められてしまい、すぐに次の潰しを発火された場合は高確率で受けてしまう。
平坦に連鎖を組み進めると、効率的に連鎖を作りやすいが、潰しの連携に対して弱くなってしまう。

発火点の高所配置2A  
6.2−A

段差をつけて連鎖を組み進めているところ。
少し高い位置に発火点があり、さらに発火リーチ状態となっている。

発火点の高所配置2B  
6.2−B

上の図に1段半程度のおじゃまぷよが降ったところ。
かなりのおじゃまぷよが降ったが、まだ発火点が露出しており、次の潰しを発火されても高確率で連鎖を発火できる。
段差を付けて高所に発火点を持ってくると、連鎖を組みにくくなる場合もあるが、潰しの連携に対しても隙を作りにくくできる。

発火点の高所配置3A  
6.3−A

段差をつけて連鎖を組み進めているところ。
少し高い位置に発火点があり、さらに発火リーチ状態となっている。
ただし、発火点がカギ型の挟み込み連鎖である。

発火点の高所配置3B  
6.3−B

上の図の発火点におじゃまぷよが1個降ったところ。
この1個のおじゃまぷよで連鎖を発火できなくなってしまった。
連携で次の潰しを撃たれても発火が間に合う可能性はそこそこあるが、強気の攻めによって潰される可能性もかなりある。
カギ型の連鎖は、高い位置に発火点を持ってきても、潰しの連携への対策としては信頼性に欠ける。



7.対抗小連鎖の確保

中盤以降の潰しに対しては、それに対抗できる小連鎖を確保しておくことでも隙を軽減できる。
例えば、2連鎖トリプルをすぐ撃てるようにしておけば、相手が2連鎖ダブルの潰しを撃ってきても押し返せる。
このように、相手の潰しを相殺しきれるだけの小連鎖を確保できているのであれば、本命の連鎖の発火点に多少隙があっても問題ない。
ただし、ほぼ全てのぷよを使うような巨大な潰しは防ぎきれないため、過信は禁物である。
対抗小連鎖を作ることは、催促に対する隙を軽減する上でも重要な技術であるが、別の理論が必要になるため、ここではその説明は省略する。

対抗小連鎖の確保1A  
7.1−A

カギ積みで折り返しを作ろうとしているところ。
発火点が深く埋まっており、NEXT以降に緑緑の組ぷよが見えていない場合は、潰しを受ける危険が高い。
この状況であれば、黄と緑を上下逆に置いてL字折りにした方が安全である。

対抗小連鎖の確保1B  
7.1−B

上の図と同様にカギ積みで折り返しを作ろうとしてるところ。
やはり折り返しには隙があるが、こちらの図では、連鎖尾側に3連鎖を確保してある。
さほど大きくない潰しに対してはこの連鎖で対応できるため、折り返しに隙があっても多少は安全である。

対抗小連鎖の確保2A  
7.2−A

折り返しの上部を異色の多段連鎖で構築しようとしているところ。
折り返しに直接繋がらない異色のぷよをいきなり挟み込んでおり、NEXT以降に青青の組ぷよが見えていない場合は、潰しを受ける危険が高い。

対抗小連鎖の確保2B  
7.2−B

上の図と同様に折り返しの上部を異色の多段連鎖で構築しようとしているところ。
やはり折り返しには隙があるが、こちらの図では、連鎖尾側に3連鎖を確保してある。
必要があれば、連鎖尾側の連鎖を短手数でさらに大きくすることも可能であり、ほぼ潰しに対して隙がないと言って良い状況である。



8.危険の事前察知

相手が潰しを撃とうとしていないかを事前に察知しておくことも、潰しを受けないようにする上で重要である。
ほぼ全てのぷよをを使うような巨大な潰しは、相手のフィールドを見れば大抵は気づくことができる。
相手が潰しを狙った組み方をしているならば、絶対に発火リーチ状態を維持しなくてはいけない。
逆に、潰しになるような連鎖を相手が持っていないならば、多少の隙を生じても問題はない。
ただし、相手のフィールドを見ても、1/8発火によって生まれる突発的な2連鎖ダブルや複雑な潰しの連携までは把握しきれないことが多いので、安易に隙のできる組みをするのはやめた方が良いだろう。

危険の事前察知1A(1P) 危険の事前察知1A(2P)
8.1−A

1Pが折り返しの発火点を埋めて伸ばしたところ。
対して2Pは速攻を構えている。
NEXT以降に青がたくさん見えているなら1Pの伸ばし方もさほど悪くないが、そうでないならこの瞬間に2Pから速攻が飛んできて潰される可能性が高い。
このような状況では、1Pはぷよをちぎってでも発火点を開けておかなくてはいけない。


危険の事前察知1B(1P) 危険の事前察知1B(2P)
8.1−B

1Pが折り返しの発火点を埋めて伸ばしたところ。
対して2Pも普通に連鎖を組んでおり、特に潰しらしき連鎖は持っていない。
2Pがここで4連鎖速攻などをしてきたとしても、1Pの発火が間に合う可能性は低くはない。
このような状況では、1Pの置き方も特に問題ない。




9.技術習得に向けて

ぷよぷよ対戦では、とにかく潰しが非常に強い攻めである。
潰しを受けてしまうとまさに一瞬で勝負が決まってしまい、大連鎖も催促も戦略として意味を成さない。
あまり潰しを撃たないプレイヤー同士で対戦していると自分の積みに隙があることに気付きにくいので、速攻などの潰しを得意とするプレイヤーなどと積極的に対戦することが上達への近道である。
とことんぷよぷよやCOM戦をするときも、おじゃまぷよが来ないことに甘えて隙のある積みをするのではなく、常に潰しが飛んでくる可能性を意識しながら組むようにしていこう。
潰しに対応できるようにならなければ先の戦略(大連鎖・催促)へは進めないので、しっかりとマスターしておこう。



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